中世の街並みが残る大学都市テュービンゲン


 先日、シュトゥットガルトからちょっとだけ足を伸ばして、南に30 kmほど離れたテュービンゲン Tübingenという街へ観光に行ってきました。この街は小さいながらも大学都市であり、中世の街並みが残っていて、出版業にもゆかりのある土地です。シュトゥットガルトからテュービンゲンまでは、RE(Regional Express)で45分くらいと、かなり近いです。

 テュービンゲンと言えば、川の上の橋から街並みを撮った写真が有名です。私も負けじと似たような構図の写真を撮ってみました!(上の写真)

 駅を出ると広いバスターミナルの向こうに割と大きなアンラーゲン湖 Anlagenseeがあり、そのさらに奥にはシュトゥットガルトまで続くネッカー川があります。川の真ん中には約1 km弱の中洲があり、その両脇に川が流れています。川遊びにちょうど良い時期とあってか、川にはいくつものパントが行き来していて、イギリスのケンブリッジを思い出しました。

アンラーゲン湖

 ここには1477年に創設されたドイツ最古の大学の一つと言われる、テュービンゲン大学(正式名称はエバーハルト・カールス・ウニヴァジテート・テュービンゲン Eberhard Karls Universität Tübingen)があるところで、街の約3分の1が大学関係者と言われている大学都市。しかも、第二次世界大戦で戦果を免れているため、歴史的建造物が残されている貴重な場所でもあります。大学都市であり、戦果を免れたおかげで古い街並みが残る街、というこの二つの点でケンブリッジやゲッティンゲンとよく似ています。

 それ以外にも、ドイツの有名紙Allgemeine Zeitungが創設されたのもここ、ゲーテやシラーの作品を刊行したのもここ、ヘルマン・ヘッセが働いていたコッタ書店(先のゲーテやシラー作品を出していた出版者)があるのもここ。なにかと出版業に縁のある街のようで、個人的にはそこがとても興味深い。
 前述のコッタ書店のあった場所に行ってみましたが、残念ながら訪れた日は閉館日。入り口横には、そこが記念館でもあることを示すヘッセ作品を展示しているケースがあり、ケース内にはヘッセの古い刊行物が並んでいました。

コッタ書店のすぐ近くにあったヘッセのグラフィティ

 中洲を歩いていたときに見つけた石像が、「ローレライ」という曲で知られている作曲家のジルヒャー Friedrich Silcherでした。声楽曲や合唱曲などをたくさん書いた人で、テュービンゲン大学で音楽を教えていて、そしてここで亡くなったのだそうです。知らなかった〜!

 高台にはこぢんまりとしたお城があり、ここからの眺めは素晴らしかったです。

 夫としては、天文学者のケプラーがこの街にいたというのも興味引かれる点だったのですが、今回は残念ながら足跡を辿ることができなかったので、またテュービンゲンを訪れる良い口実ができました。
 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です