先日2023年9月13日（水）に、欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエンさんが欧州議会本会議で、今後一年間の委員会の活動方針を表明する演説を行い、それが報道されました。このニュースについてはとくに何もなく、フォン・デア・ライエンさんの任期もあと一年か～、と思っていただけでした。
　で、この演説があった後日、あるニュース番組の特集でこの演説のことを取り上げ、数人の欧州議会関係者と議論をする、というのがありました。このとき私はなにかをしながらこれを流していただけだったので、正直に言って、どんなことを議論していたのかなど、内容はまったく分かりません。しかし、その議論の最中に、フォン・デア・ライエンさんが演説している映像が流れ、それがたまたま目に入ったので眺めていたら、すごいものを見つけてものすごくびっくりしてしまいました。

　それがコレ。

　!!

　後ろのピンクのジャケットを着た方、編み物してるー！　これが突然目に入ってきて、それまでぼーっとしてたのに「目が覚める思い」とはまさにこのこと、心の底から驚いてしまいました。っていうか、欧州委員会委員長の演説中に編み物をしているっていうシチュエーションがスゴすぎて、大笑いしてしまったわ（笑）。この方、くつ下を編んでいるように見えたんですが、どうでしょう。私の中では、ほぼ間違いなく5本針で編むくつ下だろうと思っています。

　こんな風に、普通じゃないシチュエーションで編み物をしている人がテレビに映っているのを見たのは、今回の議会のを含めて三回あります。

　一回は2021年に開催された東京オリンピック。イギリスの水泳飛び込み選手であるTom Daley（トーマス・デーリー）さんが、競技会場の観客席で編み物をしていたのは記憶に新しく、見た方も多いのではないでしょうか。当時、すごく話題になっていましたよね。彼は、編み物のInstagramアカウントを持っていて、さらにはパターンや編み物関連商品なども販売しているようです。Rowanのインタヴューもありました。

Instagramアカウント
◎@madewithlovebytomdaley

グッズ販売
◎By Tom Daley

Rowanのインタヴュー記事
◎Interview with Tom Daley
　
　あとの一回は、ロシアのソチで開かれた冬季オリンピックでのことでした。スノーボードのスタート地点に立っていた女性（フィンランド人）が、編み物をしていたんですよね。あれが初めて目撃した『普通じゃないシチュエーションで編み物をしている人』です。これを見たときに「自由だなー！」と感心しきりでした。しかも、フィンランドチームは、2018年の平昌での冬季オリンピックでも編み物をしていたそうですね（下記記事）。残念ながら、これは見ていなかったので知りませんでした。

◎Why the Finnish squad are knitting at the Winter Olympics … again (The Gardian) 2018年2月15日の記事より
　
　欧州委員会のは驚きすぎてしまいましたが、それでもみんな編み物が好きなんだなーと思えて、個人的にはどれも微笑ましくて好きです。

　いいよね、編み物。
　
　
　

#編み物　#手編み　#ハンドメイド