Sloped Bias Bind-Offのやり方


 いま編んでいるセーターBlasippaは、身ごろや袖といった各パーツを別々に編み(平編み)、最後に縫いとじます。こういったセーターの場合、袖口となる腕周りは体に合わせてカーブのある袖ぐりを編むことが多いと思います。以前編んだことがあるカーディガンのBreckonや今回のBlasippaもそうです。

 Blasippaでは、この袖ぐりを編むときはSloped Bias Bind-Offを使うよう、パターンには書かれています。このとじ方は、私が持っている編み物本『ヴォーグ基礎シリーズ あみものホットライン ~困ったときにズバリお答えします』(日本ヴォーグ社、1991)やアプリ『棒針編み辞典 160記号』(日本ヴォーグ社)にある袖ぐりの編み方とほぼ同じです。大きな違いは、両側で伏せ目をする場合、伏せ目をする最初の段(表)以降は、その段の最後の目は編まないで表裏を返し、左針にかかった最初の目も編まずに右針にかかった目で伏せる点です。
 ややこしいことは何もありませんが、今回初めてやることになった方法なので、そのやり方を書いておこうと思います。
 

Sloped Bias Bind-Offのやり方

 前述の通り、伏せ目をする最初の段では、表裏ともにただ普通に伏せ止めをするだけです。ただし、伏せ止めを始めて2段め(この場合裏)では最後の1目は編みません。

1. 最初の目と次の目を2目普通に編む

2. 最初に編んだ目を次の目に被せるようにして2目一度する

3. 必要な数だけ伏せ止めをしたら、あとは段の最後までパターン通りに編んで反対側に返す(この場合は裏返す)

 ただし、模様編みをする場合、次の段で伏せ目をする部分だけは模様編みをせずに、模様に沿って表目もしくは裏目を編むようにします。たとえばBlåsippaなら、最初の7目を伏せ止め、以降は模様編みをしながら進み、その段最後の7目はすぐ下の段が表目なら表目を、裏目なら裏目を編みます。

4. 反対側も1.〜3.をし、最後の1目の手前まで編んだら、最後の1目を左針に残したまま反対側に返す(この場合は表に返す)

5. 反対側に返したとき、右針に1目残っている状態になる。そのまま左針にかかっている最初の目を右針にかけ、前の段で編まなかった最後の目を右針にかけた最初の目にかぶせて2目一度する

6. 必要な数だけ伏せ目をして、最後の1目の手前まで編んだら、最後の1目を左針に残したまま反対側に返す。

7. 5.〜6.をくり返してできあがり
 

 これをすると、カクカクした線ではなく、ゆるやかにカーブした線で袖ぐりを編むことができます(模様があってうまく平面にならないので、写真はありませんが……)。Youtubeにやり方とカーブの違いが見られる、Brooklyn Tweedの動画があるので下記にリンクをはっておきます。

How To Knit: Sloped Bind Off | Brooklyn Tweed
 
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