ミュンヘンのLudwig Beck Kurzwaren & Wolle


 行ったことがない街へ行くことになったとき、まず最初にすることは『毛糸屋さんを探すこと』。編み物に本格的にハマってからは、行く前に必ず毛糸屋さんを探してから出かけます。もちろん、先日行ったミュンヘンでもそうでした。で、行ったのはLudwig Beck Kurzwaren & Wolleです。

 このお店はLudwig Beck ルードヴィッヒ・ベックという、もともとボタン作りやパスマントリー(衣服や椅子などに施す縁飾り)を生業としていた人が1861年に始めたお店で、バイエルン王国が存在していたときまで、Königlich Bayerischer Hofposamentier(王国バイエルン宮廷パスマントリー。たぶん、王室御用達とかそんな感じかと)でもあったようです。すごく広い店内ではありませんでしたが、Kurzwaren(裁縫や手芸用品)がとても充実しており、とくにボタンの種類が豊富だったのは、もともとのお店の成り立ちを考えれば当然といえば当然かもしれません。

 さて、入店してまず目に飛び込んできたのが、壁一面に広がる、毛糸が織りなす美しいグラデーションでした。ドイツのLana Grossa、Lamanaのほか、スイスのLangといった各メーカーの単色毛糸がすべて色別に置かれていて、それがあまりにもキレイで、何度もその様子を見てはうっとりしていました。多くのお店は、メーカー別・シリーズ別に配置されていますが、色で毛糸を探すことができるようになっているのはかなり珍しいのではないでしょうか。なお、ノルウェーのSandnes Garnも扱いがありましたが、これは別の棚に置かれていましたし、段染め毛糸も種類が豊富で、こちらも別棚にありました。

 今回は何も購入せずにお店をあとにしましたが、手にとってみたことがなかったLana GrossaのCool Wool Big以外のCool Woolシリーズがどんな感じなのか、実物を見て触ることができたのは収穫でした。そして、同じくLana Grossa(という名のKnitPro商品)の360°回転する付け替え式輪針のケーブルが、シュトゥットガルトでは見つからなくて残念に思っていましたが、このお店は扱っていることが分かって歓喜! 次回行くときは、必要な長さのケーブルを買おうと思います。

ショーウィンドウには、アルパカ(リャマ?)の大きな人形が。毛並みがすべてレースのリボンで作られていて、その姿は圧巻

 ほかにも行きたかった毛糸屋さんがあったのですが、一人で行動できたのが一時間と短かったので、今回は目一杯の時間をかけてLudwig Beck Kurzwaren & Wolleを堪能しました。
 
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