移動中に編み物


 普段夫と一緒にいるときは、編み物をすることはほとんどありません。基本的に、夫が仕事中(たとえ自宅でも)のときを見計らっていつも編み物をしています。
 ですが、移動中は別です。たとえば、電車、とくに長距離列車でどこかへ行くときは、電車のなかで編み物ができるよう編みかけのプロジェクトを持っていって、夫が話しかけてこようが何しようが、私自身は編み物をしていることが多いです。ただし、このとき持っていくものが少なく嵩張らず編み方が単純なもの、という条件がつきます。なので、持って行くなら毛糸玉一つと編み針だけが理想です。パターンや本などを持っていくのは嵩張るのでダメ。ebookになっていてiPadで見られるなら、場合によってはOKですが、iPadは重いので基本持ち歩きません。パターンが持ち歩けないなら、複雑な模様編みをするものはダメですし、編み方が単純でも本体がだいぶ編めてしまっているセーターやカーディガン、ショール(またはマフラー)などは、やはり持ち歩き対象外となります。結果、私が編んでいるものの中では、くつ下のプロジェクトを持っていくことがほとんどです。これが一番荷物が少なくてすみます。

 実はいま長距離列車にて移動中です。なので、やはり編み物を持ってきているのですが、今回はまだあまり編み進められてないこともあって、ブルガリアのスカートを持ってきました。もしかしたら、針替えをするかもしれないので、最低限の荷物に輪針が一本加わっています。でもこれくらいなら持ち歩きにはまったく問題ありません。ただ、いまは1目ゴム編みだけなので持ち運びにも問題はありませんが、2目ゴム編み、3目ゴム編み……となっていくと目数が多くなるうえに嵩張るようにもなるので、もう持ち運びはできません。スカートを電車の中で編むのも今回が最後かな。
 電車の中で編むのは、意外と集中できるので好きです。

 移動中の編み物というと、フィンランドでの出来事をよく思い出します。
 もう10年以上前になりますが、夏に開かれる音楽祭が目当てで、ほぼ毎年のようにフィンランドへ行っていた時期が何年間かありました。あるとき、長距離列車でヘルシンキへ向かっている最中、途中の駅から乗ってきた若い女性が私の隣(窓側)に座りました。そして彼女はおもむろにカバンから編みかけの何か(たぶんくつ下)を取り出して編み物を始めたのです。その編む速さにも驚いたのですが、なにより、それを保ったまま窓の外の景色を見ていて手元をいっさい見ていなかったのです。当時の私は編み物の技術がほとんどなかったので、それはあまりにも衝撃的でした。気づかれないよう、私も窓の外を見ているていで、彼女の手元に見とれていました。相手はそんな私に気がついていたと思いますが、知らないふりをしてくれてたんだと思います。ヨーロッパで編み物に接したのは、これが初めてでした。
 
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2件のコメント

  • ヤッパリ、編み物の本場?

    私の電車での思い出は、子供の頃だから、、半世紀も前、
    日本も貧しかった。
    行商の叔母さんが重い荷物を下ろして、手提げ袋の中から編みかけのセーターらしきを出して
    本なんて持っていなくって、頭の中に在ったのでしょうね。
    黙々と編んでいらっしゃいました。
    すごいなぁ~~、誰の物かしらと想像しつつ眺めました。
    確か濃い紺色だったと、、

    • タカコさん、コメントありがとうございます。
      そうですね、編み物の本場という感じがしました。ヘルシンキのとあるショッピングホールで、手編みのくつ下が普通に売られているのを見たときは、すごいなこの国!と、いたく感心しました。
      行商のおばさんが編み物をしていたのを見たことがあって、その色を覚えていらっしゃるなんて、なんともステキな思い出ですね。昔は日本でも、電車で編み物をしてる方を見かけたように思います。私が高校生だったころ、同じ路線で別の学校だった子たちが本を見ながらマフラーを編んでいるのを見て「彼氏に編んでるのかな~?」なんて思って眺めていました。白いマフラーだった記憶。

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