スティッチホルダーを使った作り目のやり方


 いま編んでいるベストのSienaは作り目がProvisional Cast On、つまり別鎖の作り目で始めるよう書かれています。最初は別糸を用意してかぎ針で棒針に編みつけるやり方でやっていたのですが、せっかくだからスティッチホルダーを使ってもっと楽にできないものかと思ったんですよね。試しに調べてみたらありました! やっぱり同じことを考える人はいるよね。その作り目の使い勝手がとても便利だと思ったので、やり方を紹介しようと思います。
 ここで言うスティッチホルダーとは、中が空洞になっている直径2~3 mmほどの細いコードのことです。ここ二三年くらいでよく見かけるようになりました。めちゃくちゃ便利な道具です。使い方は下記記事に書いています。

 ではさっそく。

スティッチホルダーを使った作り目のやり方

用意するものは、糸、編み針2本、スティッチホルダーです。

1. 引き結びを作る。このとき輪を少し大きめにしておき、その輪にスティッチホルダーを通してから輪を引き締める

2. 右手で針を持ち、左手で糸を上に、スティッチホルダーを下に持ち、矢印のように針を動かして糸を針にかける

3. 左手に持つ糸とスティッチホルダーを上下入れ替えて、糸を下にする。このとき、糸はスティッチホルダーの後ろで動かして下にする。

4. 糸とスティッチホルダーの真ん中に針を入れ、糸を後ろから手前へ引っ掛ける

5. 糸とスティッチホルダーを上下入れ替えて、糸を上にする。このとき、糸はスティッチホルダーの後ろで動かして上にする

6. 2.~5.を必要な目数だけくり返す

7. 糸がほどけないようにしながら裏に返し、もう1本の針を右手に持って編み始める

8. 最後まで表目を編み(1段め)、裏返して最後まで裏目を編む(2段め)。これをくり返し、あとは必要な段だけ編む

9. スティッチホルダーにかかっている目を、もう1本の針に移す。このとき、1.で作った引き結びは針から外してほどいてできあがり


 
 かぎ針がなくても、スティッチホルダーさえあれば作り目が簡単にできるし、スティッチホルダーにかかっている目を針に移すのも簡単だし、めちゃくちゃ便利~!
 糸をかけるための針の運びがちょっとむずかしいと思ったら、引き結びのあと、スティッチホルダーと針を添わせて、トルコ式作り目 Turkish Cast Onのようにぐるぐる巻くだけでもできるみたいです。そっちの方が簡単かな? まだ試してないけど。

 良い方法を知ることができたので、今後ガンガン活用しようと思います。
 
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