財布を失くしたかと思った話と、失くした話


 財布には、パスポートやレジデンスカードなど、たくさんの重要なものを入れています。そのため、失くしてしまったら、数多くの手続きに追われてしまうことになり、大変な目に遭ってしまいます。
 先日、財布を失くしたかと思って、とても焦ったことがありました。そしてこのことから、ドイツで財布を紛失したことがあったのを思い出しました。
 もう二度とこんなことがないよう反省をするために、ブログの記事とすることにしました。

 

財布を失くしたかと思った話

 朝、スーパーで卵を買ってくるだけのつもりで、かばんなどを持たずに、財布だけを持って出かけました。しかし、卵だけでなく一袋4つ入りのりんごも買うことにしたので、かばんを持ってくればよかったと少しだけ後悔しつつ、会計を済ませ家に戻りました。
 家に着いてみると、持っていたはずの財布が失くなっていることに気づいたのです。かなり大きなものなので、まさか自分が見失うとは思っていなかったため、血の気が引きました。前述の通り、なかにはパスポートやレジデンスカード、もちろんクレジットカードや日本の銀行のキャッシュカードなども入っているため、紛失したとなると手続きが大変面倒なことになります。すぐに家を飛び出して、来た道を戻りましたがどこにもなく、スーパーの店員さんたちに尋ねてみても見つからず、途方に暮れてしまいました。

 幸い、財布にはあまりお金が入っていなかったので、現金は諦めましたが、問題は各種カード類などの再発行手続きや停止処置です。このことを考えるだけで憂鬱でした。これらの手順を考えながら自宅に戻り、先ほど買ってきたものを目の前にしたら急にピンッときて、「もしかして……!」といつも財布を入れている引き出しを開けてみたら、いつもの場所にちゃんと私の財布が鎮座していました。

 ぐはっ。痛恨の一撃。仕舞ったことをまったく覚えていませんでした。おそらく、キッチンに買ってきたものを置いてすぐ、無意識に財布をしまっていたようです。スーパーの店員さんたちには迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。

 
 でも、失くしたと思った財布がちゃんとあって、本当に良かった。安堵したと同時に、ドイツでも財布を紛失したことがあったことを思い出しました。

財布を失くした話

 夫はすでにドイツに住んでいて、私はまだ移住前だったころ、休暇を取って夫のところへ遊びに行ったときのことです。夫の住むアパートに到着した翌日の朝、突然警察官が尋ねてきました。対応した夫が警察官に『お前はなにか落とし物をしただろう』と言われ困惑していました。夫には心当たりがなく、その落とした物とは何かを尋ねると、なぜか警察官も知らない様子。署に確認するも連絡がつかず、『署に戻って確認して連絡する』と帰っていきました。いったい何だったんだろうね~と話しながら出かける準備をしていたら、私の財布がないことに気づきました。

 結果的に、この警察官が言っていた『落とし物』とは、私の財布のことでした。中には日本円とクレジットカード、そのほか各種カード類が入っていましたが、幸いなことに、失くなっているものはなにもありませんでした。早朝に散歩をしていた人が道に落ちていた私の財布を見つけて、署に届けてくれたのだと説明されました。『見つかったのが早朝で良かった。普通は盗られてしまう。ラッキーだったね』と財布を返してもらったのでした。そういえば、この私の財布が、なぜ夫(もしくは夫の関係者)のものだと分かり、警察官が尋ねてきたのかは、いまだに謎。中身を見て、住んでいる日本人の目星をつけたのかな?

 
 失くしたかもしれないと焦った話はただのうっかりでしたが(無意識に動いていた自分が怖い)、ドイツのは本当に幸運だったと思います。こちらでは本当に簡単に財布が盗られてしまいますし、実際私の知り合いにも何人か盗難にあっています。落とした財布が戻ってくることは、滅多にあることじゃないとドイツの警察官にも言われました。

 ドイツのことは置いといて、まずいま自分にできることは、どんなに近いところへ出かけるのであっても、必ずかばんを持ち、財布はかばんに入れておく、これを徹底することだと、気持ちを新たにしたのでした。

 
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