憧れの履き口から編むヒールフラップ


 もうそろそろ母の誕生日に渡すプレゼントを考えなければと、まずは靴下を編み始めました。普段、靴下を編むときはつま先からばかりなのですが、今回は思うところがあって履き口から編むCuff-Downで、かかとはヒールフラップ Heel Flapにしようと決めました。

 ヒールフラップは、ヨーロッパでは珍しくないかかとの編み方ですが、私はドイツに住むようになってから初めて知って、イギリスに住んで初めて実物を目にしました(それまでは写真でしか見たことがなかった)。市販の靴下に近いかかとの形はショートロウを使ったもので、簡単で手軽なこともあって私もよく使う手法です。日本で昔からよく見る靴下のパターンも、編み方は違えど似たような形になりますが、こちらはどちらかというと、Afterthought Heelという、あとから編み足すかかとに近いですね。

 ヒールフラップは、自分ではあまり使わない手法だからか、私にとっては憧憬の的でした。その割にはなかなか編むことがなかったのは、基本的に履き口から編むものであり、作り目を輪にしなければならない、というのが億劫だったためです。
 初めてまともにヒールフラップを編んだのは、Ravelryで見つけたVilliviiniだったと思います。このパターンも履き口から編むCuff-Downでした。この靴下を編んだときに、ヒールフラップへ憧れる気持ちに拍車がかかりました。

 しかし、Villiviiniを編んで以降、ヒールフラップを編みたい気持ちが、どうしても作り目を輪にする億劫さに勝つことができず、履き口から編むことはしていませんでした。その後、つま先から編んでヒールフラップにするパターンを探しては、編み試しをしましたが、完成して満足はするものの、やっぱり履き口から編むのとは違う気がして、自分のなかではなかなかしっくりこなかったのです。
 最近になって、ようやく作り目を輪にすることに苦手意識がなくなってきたこともあって、今回は履き口から編むことに決めたのでした。

 今回編んでいる靴下は、Villiviiniのヒールフラップのパターンをベースにしていますが、作り目を64にして、履き口からかかとの直前までのLeg部分で60目まで減らして編む、模様などは一切ない、シンプルなものに仕上げようと思っています。

 
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