『つま先から編む、かんたん、かわいいくつ下』のKindle版を買いました


 日本国外にいると、日本で発売される本をなかなか買えないので、電子書籍を大いに活用しています。AmazonのKindleはさまざまな種類の本の電子版が手に入りやすいこともあって、個別に本を買う以外にも、読み放題でいろんな雑誌を読んだりもしています。

 2~3か月に一度、新しい編み物の本がないかチェックをしています。Kindleでは、たまに既刊の編み物本が読み放題になっていることもあるので、見つけたときはダウンロードをして目を通すようにしています。
 先日いつものように編み物の本をチェックしていたら、いつも気になっていた『つま先から編む かんたん、かわいいくつ下』(大内いづみ著、新星出版社、2014年)の電子版が99円(!)で販売されていたことに気づきました(2021年4月3日時点では価格が1,287円に戻っています)。もちろん、即購入したのは言うまでもありません。

 買ったばかりでまだ何も編んでいませんし、初版が刊行されてもう7年にもなろうとしているため、今更感は拭えませんが、内容を読んでみた感想を書いてみようと思います。

短めの輪針を2本使った編み方

 内容を見てみると、ある程度編み物の知識があり、基本的な技法を使いこなせている人がターゲットになっているように思いました。この本は初心者が一人で編むにはちょっと難しいかもしれません。
 この本では、基本的に2本の短い輪針(40cm)を使って編むことを想定して書かれていますが、もちろん、80cm以上の輪針1本でマジックループで編めると思います。私が編むならそうします。

パターンは海外式と日本式編み図の混合

 英語のパターンは、日本のように編み図が必ず掲載されているとは限りません。模様編みなど一部の図版がある場合もありますが、テキストだけのパターンも少なくありません。テキストのみのパターンに慣れてしまうと、日本式の編み図だけだと図を読み解く煩わしさがありました。しかし、この本では両方が掲載されていて、テキストだけでどう編むかが書かれている上に、全体の編み図もある仕様です。しかも、2本の針をA針・B針とし、それぞれの針ですることやその段の目数が表になっています。テキストでただつらつらと書かれているより、表の方が一目瞭然で明快、とても見やすいです。

Judy式作り目は、動画でないと分かりづらいかも

 私はJudy式作り目(本で使われている日本語表記で、Judy’s Magic Cast Onのこと)を動画を見て、糸と針をどう動かすのかを理解して身につけました。動画を見て覚えるのも大変でしたが、それを紙面で説明するのはなかなか難しいだろうとは思います。ですが、糸端側・糸玉側といった文字だけの説明では分かりづらい。たとえば、糸端側と糸玉側のそれぞれに違いが分かるように色を付けて区別をする、糸や針の動かし方を矢印で示すといった工夫があれば、もう少し分かりやすく解説できたのではないかと思いました。
 そうは言っても、Judy式作り目を紙面で解説するのは、骨が折れるだろうと思います。なかなか難しいですね。

新しい技『ショートロウで編むつま先』

 こんな方法があったのか、と衝撃を受けました。別糸で作り目をし、ショートロウでつま先を編んでいく技法です。私はこの本で初めて知ったのですが、よく知られているやり方なのでしょうか。別糸を使うため、Judy式作り目の方が私にとっては簡単ですが、これはいずれ自分でもやってみたいです。

 ちなみに、ガセットの編み方も、いわゆるイギリス式ガセットとは違う編み方が紹介されていました。あまり好みの見た目ではありませんが、一度は編んでみるつもりです。

 
 基本のパターンから応用したデザインが多彩なので、いくつか挑戦してみようと思っています。編むのが楽しみ。
 
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