ドイツ国内での引越し(2016) 最終回 ~荷物のリストと見積り金額

 我が家は、夫が現地の研究機関に雇われて仕事をしているため、基本的に引越しなどの費用は自分たちで出さなければいけませんでした。その代わり、と言っては何ですが、ドイツでは引越しにかかった費用が確定申告の対象となっているので、少しだけ費用が戻ってきたので、それは良かったです。
 上の写真は、引越してすぐのころに撮ったライン川の写真です。
 ライン川と言えば、大昔にドイツ語を勉強したときに使ったテキストにDer Rheinというタイトルで載っていた文章であり、そして作曲家シューマンが投身した(場所はデュッセルドルフですが)川です。そんなことをいろいろと思いながら、この川のすぐそば(徒歩3分くらい)に住むことをうれしく思ったことを思い出します。

※情報は2016年当時と少々古く、現在はいろいろと変わっていることもあるかもしれませんので、くれぐれも「参考」程度にご覧ください(とくに値段)。


umzugsgutliste.jpg

 引越しの工程についてダラダラと書きましたが、きっとほかの方が知りたいのは金額ではなかろうかと思い、荷物の量とその見積もり金額を書いてみようと思います。

荷物のリストづくり

 引越し業者さんから送られてきた見積もりのための家具リストには、持っているだろうと予想される家具・家電とその標準的な大きさ(VU, volume units)が書かれており、自分たちの持っている数(unit)とトータルのvolume unitsを記入する欄がありました。volume unitsは、10 VU=1立方メートルで換算されます。
 大雑把ではありますが、私たちがリストに記入した家具・家電とその大きさなどを下記に書きだしてみます。ちなみに、夫婦二人分の量で、当初は自分たちで運ぶ予定のものは含めていません(しかし、当日、運搬をお願いする荷物が増えました)。また、元の部屋は何階か、引越し先の部屋は何階か(私たちは地階 EGから地階の倉庫)、パッキングをお願いするか自分たちでするか(私たちは自分でやった)を聞かれたので、これらによって値段が変わるかもしれません。

 お願いした引越し業者さんを再掲します。
Krichler Umzugs-Logistik GmbH英語ページ

家具・家電の名称: 合計のVU(持っている数)
アームチェア(リラックスチェア)取っ手付き: 8 VU(1)
アームチェア(リラックスチェア)取っ手なし: 4 VU(1)
テーブル: 2 VU(1) *低いテーブル Couchtisch
テレビ: 3 VU(1)
小さいカーペット: 1 VU(1) *丸めたサイズ
子ども用の小さいイス: 2 VU(2)
仕事用机: 2 VU(2) *分解したサイズ
オフィスチェア: 6 VU(2)
ファイルキャビネット: 1 VU(1)
コピー機: 1 VU(1) *家庭用プリンターのこと
洋服掛けラック: 9 VU(1) *分解していないサイズ
洋服掛けラック: 4 VU(1) *分解したサイズ
マットレス: 8 VU(2) *100/200/ca20センチ、シングルサイズ
キッチン: 17 VU(3)
シューズラック: 2 VU(1)
棚: 5 VU(2)
キッチンテーブル: 8 VU(1) *75/120/75センチ
キチンテーブルのイス: 8 VU(4)
電子レンジ: 1 VU(1)
冷蔵庫: 5 VU(1) *容量118リットル
掃除機: 1 VU(1)
スーツケース: 2 VU(2)
踏み台(3段の折りたたみ式): 1 VU(1)
洗濯機: 5 VU(1)
段ボール箱(80リットルまで): 13 VU(13)
合計 119 VU(11,9立法メートル)

荷物運搬の費用合計

 上記リストから算出された見積もり金額は約1,130ユーロ、税込みで約1,350ユーロでした。夫婦二人分でこれくらいの金額なら納得です。派遣されてきたトラックの移動距離や人数(私たちの場合は運転手一人、荷物運搬手伝い一人)も加味されての見積もり金額だったと思います。

 見積もりのためのリストは、当日になって荷物が増減する(主に増、ですが)こともあり得るので、少し多めに見積もって記入しました。
 当日は8tトラックが来ましたが、荷物を全部積んでもスッカスカな荷台だったこともあり、自分たちで運ぶつもりだった、ドイツで買った布団(日本の敷布団とはボリュームが違う)とすのこ Lattenrostの2組ずつを運搬してもらうことにしました。これらは運んでもらって大正解でした。そのほかちょこちょこと変更はあったものの、見積もりで出してもらった金額に変更はなく、支払ったのは上記の税込み金額だけでした。

余談:日系引越し業社を選ばなかった理由

 日系引越し業者を検討していたとき、あまりにも金額が高すぎたため、見積もりを取らずして却下したと書きました。その理由は、2tトラック一台分の荷物にもかかわらず、出てきた見積もりは日本円で約50万(詳細は他サイトのこのブログ記事)と書かれているのを見て、これは私たちにはお願いできないと思ったためです。金額はもちろんですが、アポイントを取って来てもらって、荷物量を確認してもらって、そして見積もりを待たなければならない、という悠長なことを言ってられない状況でもありましたし。
 こういういろいろがあって、却下となったのでした。でも、もちろん、日系引越し業社の方が安心してお願いできることもあると思うので、ここは何を優先するかの違いだと思います。

 以上、ドイツ国内での引越しをされる方の参考になれば幸いです。


 ドイツ国内の引越しにまつわるあれこれは、ひとまずここで終わりです。

 もう一つ、使用していたプロバイダを引越し先へ動かすことについて一騒動あったので、次回は番外編でそのことを書こうと思います。


 

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