引越しで使った段ボール箱について
今回も、以前ドイツ国内の引越しについて書いたときの記事を加筆・修正して再掲しました。段ボールのことについて書いています。
ドイツで売られている引越し用の段ボール箱は、日本でよく知っているそれとは違い、ただ組み立てるだけで、ガムテープを使わずとも使えるようになっています。最初は使い方がよく分かっていなかったため、いくつか箱を壊してしまいました。その教訓もあって、正しい使い方を残しておこうと思って書いたものです。
ドイツでよく見かける引越し用段ボール箱は、日本にあるものとは違い、組み立てるのにほんの少し手間がかかりますが、ガムテープがいらないくらいの強度になります(もちろん、内容物によります)。テープを貼ったり剥がしたりすることがないので、フタがボロボロになることもありません。
引越し用段ボールはホームセンター(例:toom、Hornbach、Bauhausなど)で手に入ります。大きさにもよりますが、一箱だいたい2~4ユーロくらいでしょうか。
最初、このドイツ式ダンボールの組み立て方と便利さを分からないまま箱詰めをしてしまったので、いくつかのダンボール箱(おもに手掛け穴の部分)を壊してしまいました。段ボールには、組み立て方が印刷されていましたが、この段ボールの肝である手掛けの部分がよく分かっておらず組み立ててしまったので、結果、壊してしまった、というわけです。その反省もあって正しい使い方をここに書いてみようと思います。
ドイツ式段ボール箱の組み立て方 ~底
段ボール箱が潰れている状態のものです。
このように平らな状態でお店では売られています(この写真はお店で購入したものではなく、引越し業者さんが運搬当日にくれた、何度か使用しているであろう箱を使っているため、新品ではなくボロボロです)。
まず、箱の底を作ります。
箱を四角くし、底を上にすると、長辺に外フラップ、短辺に長短二つの内フラップがあるのが分かると思います。
長短両方の内フラップを中へ倒し、外フラップの長辺(黄色い線)を内フラップを倒してできた隙間(赤い線)に入れます。
すると、底が閉じられました。
これをひっくり返して中を見ると、さきほど入れた外フラップの長辺が挟まってこのようになっています。
これをそれぞれ外側に倒して固定し、底の完成です。
ドイツ式段ボール箱の組み立て方 ~手掛け穴
短辺のフラップには、薄赤の形で切り取られているところがあります。これが手掛け穴を頑丈にする重要パーツです。
これをばらしてから、小さいフラップ(薄赤部分)を段ボール箱の中へ倒します。
そして段ボールの側面には、手掛け穴になるところに切れ目があると思うので、これを外側から内側へ押し込み、先ほど倒した小さいフラップ(薄赤部分)を下から包むようにして中へ折り込みます。
実際に持ってみると分かるのですが、こうすることによって手掛け穴が丈夫になり、ここに手を入れても、多少の重さでは段ボールがビリビリになることはありません。
ドイツ式段ボール箱の組み立て方 ~フタ
最後に、フタの短辺フラップ(薄赤の部分以外)を内側へ倒し、長辺フラップを倒します。外フラップの長辺中央には切り込みがあるので、それを入れ子にしてフタが開かないようにすれば完成です。
たったこれだけですが、かなり頑丈な段ボール箱となります。組み立ての重要ポイントは底と取っ手部分です。
たとえば、本ばかりを詰めるなど重たいものにしなければ、ガムテープを使わなくても、箱が壊れたりすることはあまりないと思います。