シュパーゲル(白アスパラガス)の皮むき機を初めて見た!


 今日は5月1日で、ドイツではメーデーでお休みです。久しぶりにのんびりな月曜日を堪能中。

 さて、先週末の土曜日に、マルクト(市場)へ行ってきました。マルクトには、お肉やお魚、チーズを売るお店も出ていますが、個人的にはとくに八百屋を見て回るのが好きで、季節ごとの色鮮やかな野菜や果物がこれでもか!と店頭に並んでいるのを見るだけでも楽しい気持ちになります。

 この時期は、シュパーゲル(白アスパラガス)が旬を迎えようとしているころで、収穫が最後を迎える6月24日くらいまで(お店によってこれより数日前に終わるところもある)限定でシュパーゲルメニューが登場します。茹でたシュパーゲルにオランデーズソースまたはバターをかけたシンプルな料理が好きなので、レストランに入ってシュパーゲルメニューがあったら必ず食べてしまいます。

 自宅でも食べたいので、マルクトでシュパーゲルを買うのですが、調理がちょっと面倒なときがあります。というのも、シュパーゲルは穂先から根本に向かって皮を剥く必要があるのですが、これが結構手間。こちらではシュパーゲルの皮をむく専用の道具がありますが、我が家にはそれがありません。そのため、手持ちの普通の皮むき器(ピーラー)で剥くのですが、皮の繊維が皮むき器の歯に絡まってキレイに剥けた試しがありません。繊維を取りながら剥かなければならないため、本数が多くなるとそれだけ面倒が増してしまって、好きで食べたくて買おうと思うのに、皮を剥くことを考えると一瞬購入を躊躇してしまうのです。

 しかし、そんな気持ちを払拭してくれるモノをマルクトで初めてみました! それはシュパーゲルの皮むきをする機械です(一番上の写真)。この機械は、TENRIT Foodtec Maschinenbau GmbHという会社が開発・販売しているシュパーゲルの皮むき専用機械Spargelschälmaschine SOLO Aのようです(たぶんこれで間違いないと思うのですが、もし違ってたらすみません)。

機械の側面にある穴からシュパーゲルを一本ずつ入れて、機械中央にあるまっすぐな道筋にシュパーゲルが運ばれていく途中途中にピーラーが設置されていてそれが皮を剥いていき、反対側の側面から皮が剥かれたシュパーゲルが出てくる、という仕組みでした(リンク先のページ下方にある動画で、皮を剥いている様子を見ることができます)。この機械を持っているお店でシュパーゲルを購入したら、希望すればこの機械で皮を剥いてくれるようでした。見かけたときは、ちょうど皮を剥こうとしているところだったので、一部始終見ていました。これ、超魅力的……! これなら家で調理するのも簡単だし、次にシュパーゲルを買うときは、このお店で買おうと決意した次第です。ただ、シュパーゲルの皮は良い出汁が出るので、家庭で調理するさいは、剥いた皮も入れてシュパーゲルを茹で、この茹で汁でスープを作るため、皮がないのはちょっともったいない気も……。皮もくださいって言えばもらえるのかな(小心者なので、たぶん言えないと思うけど)。

 それにしても、シュパーゲルの皮を剥く機械があるらしいってことは知っていましたが、こんなに大掛かりなものをマルクトで使うのが大胆でおもしろい。
 シュパーゲルの時期になると、専用の深鍋が売られたり、いろんな種類の皮むき器が並んだりと、シュパーゲル関連商品が店頭に並びます。これだけでも、ドイツ人のシュパーゲルにかける情熱はすごいなーと感じていましたが、こんな大掛かりな機械まで作ってしまうとは。それをマルクトに持ってくるとはビックリ。みんなほんとシュパーゲル好きね。

 ドイツニュースダイジェストのウェブサイトに、シュパーゲルがいかにドイツで愛されているかが垣間見える記事がありましたので、リンクをはっておきます(レシピもあるよ)。ドイツの作付面積の約20%がシュパーゲルだっていうのに驚愕しました。


 
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