シュトゥットガルトで編み会


 ここ数日、編み物が全然できていません。ちょうどいま、四年に一度ポーランドのワルシャワで開催されるショパン国際コンクールの真っ最中で、出場者たちの演奏がYouTubeで生中継されています。彼らの演奏を聴きながら編み物でもしようと思っていたのに(二、三日前は第一次予選中でしたが、今日2025年10月9日から第二次予選が始まりました)。

 実は、シュトゥットガルトで編み物の会をすることになりまして、その会で配布予定のモチーフ編みの編み方と編み図が載った用紙を準備しているんです。現在校正中で、あともう少しで校了。編み図を全部自分で作るのは初めてで、えらーく時間かかりました。よく頑張った、私! なお、棒針・かぎ針それぞれを用意しました。

 棒針は角から角へ編むガーター編みのモチーフで、下記記事に書いた編み方と文章を少し変え、それに編み図を付け足しています。

この記事では、増し目は表側でかけ目をして裏側でねじり目にする方法を書いていますが、今回作った用紙ではすべてkfb(knit front back、編み出し増し目)に変えました。そちらの方が分かりやすいかな、と思って。でも、kfbを編み図でどう表記するのかがすぐに分からず、困りました。これは、ここ10年くらいの間、ずっと英語の文章パターンで編んできた弊害ですね。あと、持っている日本語の編み物本が古いせいだと思います。結果的に、日本ヴォーグ社のアプリ『棒針編み辞典 160記号』(日本ヴォーグ社。下記記事で紹介しています)を見て、記号でどう表記するかが分かったのでよかった〜。上の写真でちょっとだけ裏写りしているのがそれです。苦労した甲斐があって、この図版は会心の出来です(自画自賛)。


 
 かぎ針は、長編みと鎖目で編む一番基本的なグラニースクエアです。かぎ針の編み図は見慣れているので図版の苦労はほとんどなかったのですが、問題は編み方の文章化。かぎ針編みは編み図だけでずっとやってきたため、文章パターンがまったく分かりません。一応、全部自分の言葉で書いてみたのですが……説明があまりにも長すぎる! 細かく丁寧に書き過ぎたかもしれません。あとで、実際はどう書くのか、Ravelryにあるかぎ針編みのパターンで確認しなきゃ。

 と、こんな苦労話はどうでもいい。
 
 ということで、今月、在シュトゥットガルト名誉領事事務所で行われる文化カフェでは、編み会(+刺し子などを縫う「縫い会」)が同時に開催されることになりました。その編み会で、なんと私が教える……というとかなりおこがましいですが、編み物をしたい方のお手伝いをすることになりました。シュトゥットガルト在住で編み物したい方(このブログを読んでてシュトゥットガルト在住者の方がいったいどれくらいいるのかって話だけど)は、ぜひ一度いらしてみてください。経験者の方はいま編みたいものや編んでいるものをご持参いただければいいですし、初めての方は毛糸や編み物道具を持っていなくても、体験用に道具をご用意していますので(数に限りがあります)、手ぶらでの参加も問題ありません。また初心者の方でもあまり時間がかからず完成させられる前述のモチーフの編み方を書いた用紙も配布予定です。当日は私が過去に編んだ作品をサンプルとしていくつか持参しますし、持っている本も何冊か持っていきます(言語は日、英、独)。

◼️10月の文化カフェ◼️
開催日:2025年10月15日(水)
時間:10時30分〜 (約2時間ほど)
場所:在シュトゥットガルト名誉領事事務所(Pariser Platz 7, 70173 Stuttgart)

10/15 文化カフェー@名誉領事事務所(リンク先:シュトゥットガルト掲示板内)

◎在シュトゥットガルト名誉領事事務所Instagramアカウント @jp.honoraryconsulate.stuttgart

◎在シュトゥットガルト名誉領事事務所Facebookページ Japanisches Honorarkonsulat Stuttgart
 
 InstagramとFacebookには、編んだ作品やモチーフのサンプル写真がアップされています。もちろん、これらは私が編んだものです。過去にブログで記事にしたものばかりですね。たとえば、この二つとか。


 
 いつも文化カフェでは、そのとき編んでいるものを持参して、編み物をしながら参加者の皆さんとおしゃべりしていただけだったのですが、それがまさかこんな形になろうとは自分でビックリだわ。どんな感じの会になるのか、私などが教えることができるのか、怖いけど楽しみでもあります。ドキドキ。
 
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4件のコメント

  • Yukaさんこんにちは!イベント講師ですね、すごい!資料作成お疲れ様でした。楽しみですね〜私がシュツットガルトにすんでいたらぜひ参加やお手伝いに馳せ参じていたところです😁

    私の街は小さめで日本人も多くはないので日本語で編み物会なんてうらやましいです💕

    • Iggiさん、コメントありがとうございます。
      イベント講師だなんて恐れ多い……! 最初に言われたのが初夏くらいだったかで、まさか本当に実現すると思ってなくておおわらわ。何を血迷ったか自分で図版まで用意しちゃう浮かれっぷりです(笑)。アメリカとシュトゥットガルトは、遠すぎて残念です〜!

  • パターンの赤入れに真剣味を感じます……
    「わかりやすく」を意識すると説明長くなりますよね。でも初心者には、書いてある通りに手を動かせばできるくらいの内容が必要だったりするので、そこは割り切ってしまえばいいと思います。わたしも仕事で長ったらしい説明資料を作りますが、「中学生でも読みながらやれば正しくできるレベルで書いてるだけだから」と、わかりやすさをアピールして納得してもらっていますw
    編み会、楽しいものになるといいですね!

    • kolibriさん、コメントありがとうございます。
      赤入れに真剣さを感じていただけましたかー! 思わず力が入ってしまいました。
      かぎ針編みの文章化は本当に難しかったです。英語のパターンをいくつか見てみたのですが、基本的な編み方を知っている前提のものばかりで、正直あまり参考になりませんでした。なので、おっしゃるように、初心者向けなんだから、と割り切りました! 口頭でももちろん説明しますし、分からない場合はYouTubeに動画もありますし、なんとかなるんじゃないかと思って。むしろ私の文章が邪魔かもしれません(笑)。

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