ブランケットのプロジェクト ~10cm角モチーフの編み方


 ケンブリッジ大学が外国から来た学生や研究者、またはその家族を対象にさまざまなイベントを企画・運営しているNewcomers and Visiting Scholars、通称NVSでは、いくつかのイベントで、zoomを使ったミーティングが開催されています。私が所属しているKnitting Groupでも今年からzoomを通じて集まり、おしゃべりをしながら編み物をしています。

 以前(コロナ前)、Knitting Groupに参加している人たちでブランケットを編み、チャリティーに寄付をしたことがありました。今年もそれをやろうということになり、いま企画が動き出しています。
 このブランケットは、10cm角のモチーフを編んでこれをたくさん用意し、それらをつなげて仕上げるものです。10cmくらいの大きさだとすぐに編み終わるため、誰でも取り掛かりやすく、一つのモチーフを編み上げるにも時間がそんなにかかりません。そのためか、前回のプロジェクトには多くの人からモチーフが集まり、毛布くらいの大きさのブランケットを作ることができました。

 モチーフの編み目はすべてガーター編み。編み方は正方形の角(1目)から編み始め、増し目をしながら編んで、一辺が10cmになったら今度は減らし目をしながら編み続け、最後1目になったら編み上がり。とても簡単です。
 自分なりに、見栄えがそこそこいい編み方を考えたので(といっても、大したものではない)、自分の備忘録としてブロクに残しておこうと思います。

10cm角モチーフの編み方

用意するもの:
毛糸(AranやDKなど。細すぎない糸の方が良い)
編み針(棒針2本または輪針、糸の太さに合わせた針のサイズを用意)
段数マーカー1つ
縫い針

作り目:1目
【増し目】
1段目(表側):KFBまたはKFB Alternativeを1回[計2目]
2段目(裏側):KFBまたはKFB Alternativeを2回[計4目]
3段目(表側):表目1、かけ目、最後の1目まで表目、かけ目、表目1
4段目(裏側):表目1、右ねじり目、最後の2目まで表目、左ねじり目、表目1
※前の段でかけ目をしたところが、次の段でねじり目になります
増し目の3~4段目をくり返し、編み始めの角から一辺が10cmになるまで編む
【減らし目】
1段目(表側):表目1、右上2目一度(SSK)、最後の3目まで表目、左上2目一度(K2tog)、表目1
2段目(裏側):すべて表目
※このとき、表側の適当な場所に段数マーカーを付けておくと、減らし目をする段が分かりやすくなります
減らし目の1~2段目をくり返し、4目になるまで減らし、裏側にして4目を編む
次の段:右上2目一度(SSK)、左上2目一度(K2tog)[計2目]
次の段:左上2目一度(K2tog)[計1目]
糸を切り、最初と最後の端糸を始末して完成

モチーフ編みの補足など

 KFBだと表目を横切る線が出てしまうため、私はKFB Alternativeを使いました。やり方は以前の記事で紹介しています。

 目を増やすさいに、かけ目とねじり目の増し目を使うことにしたのは、見た目がきれいなのと、もし編むのを中断したとしても、次に編む段が増し目をするのかねじり目をするのかが分かりやすいと思ったからです。減らし目で表側に段数マーカーを付けるのも、どの段を編んでいるのか迷子にならないためです。これだけで大幅に間違いが少なくなります(自分比)。
 あと、厚紙などを10cm角に切ったものを用意しておくと、編んだものを乗せればいまどれくらいの大きさなのかが一目瞭然なので、サイズを測るのがとても楽になります。
 

 以上です。
 もしケンブリッジのNVSに参加している方がこれをご覧になられたら、NVS会員ならだれでもモチーフを提供できますので、ぜひ挑戦してみてください。詳細は、毎週NVSから会員に送られてくるニュースレター(メール)に書かれています。

 今回の目的は、チャリティーに寄付するブランケットを作るためにモチーフを編みますが、そのうち自分用のブランケットのために編んでみたいものです。
 
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2件のコメント

  • はじめまして。現在ベルギー在住の日本人です。先日Ravelryで購入したパターンを解読しながら困ったことがあって検索してたときにこちらへたどり着きました。そこからドイツ、イギリスのお話を興味深く読ませていただいてます。
    うちももう数か月で引っ越しが決まり、ドイツ製の段ボールをルクセンブルクに支店があるBAUHAUSでみてきまして購入予定です。よい情報ありがとうございます。お互いスムーズに引っ越しができますように。私たちはベルギーからフランスに戻ります。住み慣れた場所なのですが、引っ越し業者やお役所も出会う人によって対応が違ったりするのはもう身に染みているので、またあの手続きをやるのかとちょっとブルーになったりもしますが、編み物や縫物(ミシンもってないので手縫い)で癒されようと思ってます。こちらでいろいろな作品に出会えて、自分の英語解読もがんばろうと刺激をもらっています。

    今編んでるのがトップダウンのカーディガンなのですが、ロングカーディガンの進み具合が早くてすごいですね。私もがんばります。これからも毛糸やパターンなどの情報楽しみにしてます。長々とすみません。

    • はじめまして、マカロンさん。ブログをご覧いただき、またコメントをありがとうございます。
      マカロンさんもお引越しを控えていらっしゃるんですね。まさか段ボール箱のことがお役に立ったとは。うれしい限りです。
      私はフランスには住んだことはありませんが、人によって対応が違うなどもろもろのことに対するフラストレーションは理解できます(ドイツやイギリスでも同じなので)。おっしゃるように、編み物は息抜きであり、癒やしですよね。私にとってもまったく同じです。引越しやそれに伴う手続きでの憂鬱な気持ちが、編み物や縫い物で癒やされますように。

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