靴下を繕おうと思ったきっかけ ~繕いもの


 2~3年前から、靴下の繕いについての記事をよく見かけるようになりました。私が最初に気づいたのはいまから5年くらい前で、穴あきソックスの補修についてつぶやかれたTwitterのツイートをTogetterでまとめたものでした。
 今回は、編み物から話題が少し逸れますが、繕いものについて書いてみようと思います。

靴下を繕うようになったきっかけ

 ドイツに住むようになってから、穴が開いたり、擦れて生地が薄くなってしまった靴下を繕うようになりました。上記のまとめを見かけたときは、ちょうど穴の開いた靴下を捨てるのがもったいないな、と感じ始めていたころです。なぜそう思うようになったのかというと、日本の靴下の作りがしっかりしていることに気づいたことがきっかけでした。日本でその辺に売っている、なんてことはない靴下でも、生地が厚手で、洗濯しても型くずれもなく、長く履けるのです。日本にいるときは、繕わずとも新しい靴下を買うことで解決していたので、そんなことを考えたこともありませんでしたが、ドイツで靴下を買ってみて、日本の製品の良さを知りました。ドイツで買った靴下は……私が買ったことのある範囲で言うなら、すべてこれらの逆でした。
 このことがきっかけで、見よう見まねで靴下の繕いをするようになったという訳です。

専用の道具ダーニング・マッシュルームを手に入れる

 その後、専用の道具を使えばはかどるらしい、ということを知り、繕うための道具を探してみると、町の毛糸屋さんやデパートの毛糸売り場でわりと簡単に見つけられました。英語やドイツ語で繕いものについて検索をするとたくさんの記事がヒットしますし、日常的に行っている人が多いからなのかもしれません。
 上の写真にあるきのこは、ドイツのとある毛糸屋さんで見つけたPrymのもので、ピンクと黄色の糸はリサイクルショップで、黒糸はイギリスの毛糸屋さんでそれぞれ見つけて購入したものです(でも、普段繕いに使う糸は、4plyや撚ってある糸をバラバラにしたものなどです)。
 ちなみに、このきのこの形をした道具は、英語ではダーニング・マッシュルーム Darning mushroomと言いますが、ドイツ語ではそれをそのまま訳した言葉、シュトプフピルツ Stopfpilz(繕うを意味するstopfenの語幹stopfと、きのこを意味するpilzがくっついた言葉)と言います。英語もドイツ語も日本語に訳すと「繕いきのこ」ですね。

どうやって繕うか

 さて、道具が揃うと繕いものに熱が入ります。それもあって、繕い方をいろいろと調べたことがありました。
 靴下の繕い方で一般的に知られているのは、上記のToggeterにもあるように、織り物のようにして繕う方法(名称が分からない……)です。私が繕いをし始めたころはこの方法を使っていましたが、いまは別の道具(今後ブログで書きます)を使うとき以外はFinnish DarningやScotch Darningなどと呼ばれる方法でやっています。こちらの方が糸が何重かになるので、丈夫に仕上がるからです。

 長くなってしまいそうなので、Finnish Darningのやり方は、次の記事で書こうと思います。

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