ヨーロッパで一番知名度の高い日本食はお寿司


 『日本と言えば、お寿司。あなたはよくお寿司を作る?』
 イギリスで生活していたあるとき、こう聞かれました。というのも、ヨーロッパの人々にとってお寿司は非常に身近な日本食で、ドイツでもイギリスでも、お寿司を食べられるレストランがあったり、スーパーでパックになって売られているのをよく目にするからだと思います。アジアンスーパーでも何でもない普通のスーパーに、海苔やお米(なぜかお寿司を作る専用のお米かのようにSushi Riceという名前が付いている)、お寿司の付け合せのガリ、わさび、簀巻きなどが並んでいて、それを購入している人がいるのを見たときは、ヨーロッパでのお寿司の知名度の高さを思い知りました。このことは、日本でもよく知られていると思います。
 
 ドイツのスーパーは、だいたいどこも22時ごろまでには閉まってしまいますが、ゲッティンゲンの町中には1軒だけ夜中の0時まで開いているスーパーがあります。外で食事をしたあとにそのスーパーで買い物をしてから帰ることができるため、よく利用しています。
 そのスーパーにはお寿司をその場で作るためのスペースがあって、そこで専門の店員が握ったお寿司をパックに詰めて、商品として売られているのです。いつもだったら見向きもしないで通りすぎるだけですが、お酒を飲んだあとで気が大きくなっていたからか、好奇心から買ってみることにしました(それまではスーパーにお寿司が売られていても、買ったことは一度もなし)。家に帰ってきて、恐る恐る(笑)食べてみると、想像していた以上にお寿司が美味しくてビックリしまして、夫と二人であっという間に食べきってしまいました。それ以来、そのスーパーで買い物をするときは、お寿司を買うようになりました。自分で作らなくても食べられる日本食って、なんて楽なんでしょうか。

 この記事の最初に書いた質問には、私はこう答えました。
 『日本人にとってお寿司は特別なもので、誕生日や何かの記念日などのお祝い事で食べることが多いから、日常的に作って食べることはあまりしない』
 おそらくこれは、質問した人が期待した答えではなかったんだろうと思います。残念ながら、話はそこで終わってしまいました(私は話を終わらせるつもりで答えたんじゃないのに~!)。ちなみに、友人たちや夫の同僚たちに振る舞うために、お寿司を作ったことは何度もありますが(いなり寿司が大人気で、あっという間になくなる)、これも特別なときだったから、ということで。
 
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