ゲッティンゲンの救急医療用ヘリコプターChristoph 44


 先日、用事があってUMG(Universitätsmedizin Göttingen、ゲッティンゲン大学病院)へ行ったことを書きましたが(下記記事)、そのとき、病院の隣の敷地に着陸しようとして、病院の駐車場の上15~20mくらいのところまで降りてきていたヘリコプターを見かけました。

 私はこのとき、大学病院の正面玄関を離れて、病院前の自転車道を自転車で走っていたのですが、すごい音とともにヘリコプターがどんどん近づいてきていることに気づき、自転車から降りてその様子を見ていました。そして撮ったのが上の写真です。おそらくこれが、救急医療用ヘリコプター、いわゆる「ドクターヘリ」と呼ばれるものなんだろうと気づきました。ドイツ語では、Rettungshubschrauber(レットゥングスフブシュラウバー、略してRTH)と呼ばれています。医療現場で働いている方のSNSでその存在を知ったのは一年くらい前で、実物を見たのは初めてでした。偶然とはいえ、ドクターヘリをこんなに間近で見ることができて、そして、こんなにも身近なところにあったんだな、ととても驚きました。

 後日、その基地らしき場所へ行ってみたら、ちゃんとヘリポートがありました。ここは病院の建物すぐ横にあって、誰でも簡単に近づくことができる場所です。下の写真を撮ったときは、たまたまヘリコプターがありませんでした。

写真左には、関係者以外侵入禁止と注意書きがあります。その看板の上に見えるのが、おそらくヘリコプターが停まる場所なのだと思います

 
 いろいろと調べてみると、ドイツ全土には89の航空救助基地があり、基本的には連邦での運営のようですが、場所によって所属があったりするみたいです。この救急ヘリにはすべて呼び名が決まっていて、一部を除いてChristoph ◎◎(◎は番号とか地名などが続く)という名前で統一されています。ちなみに、ゲッティンゲンのヘリの呼び名は、Christoph 44(クリストフ・フィアウントフィアツィッヒ)です。非営利の有限会社であるDRF Luftrettungに所属する救急ヘリコプターのようです。Christoph 44の機体や出動回数など詳細なデータは下記URLにて見ることができます。リンク先には、おそらく搭乗者たちが身につけているであろうワッペンも掲載されています。ゲッティンゲンの町並みやシンボルを意匠化していてなかなか良いデザインです。これは、町によってさまざまなデザインがあるようで、見ていて楽しいです。

 いままで住んだドイツの町だと、マインツにもドクターヘリがありました(Christoph 77、ここのワッペンもステキすぎる)。これはデュアルユーズ・ヘリコプターのうちの一つらしいのですが、軍民両用ってことでしょうか? 配属場所はマインツのヨハネス・グーテンベルク大学病院とありますが、マインツでは実物を見たことはありません。そもそも、住んでいた当時は存在すら知りませんでした。空によくヘリコプターが飛んでいるな、とは思っていたので、きっとそれがChristoph 77だったのだと思います(もちろんそうじゃないヘリも飛んでいたと思いますが)。
 
 ゲッティンゲンの大学病院内にはKiosk キオスクがあり、買い物をしようと中に入ったら、Christoph 44のグッズが売られているのを見つけました(さすがに写真はないです……)。かわいくデフォルメしたぬいぐるみと、Christoph 44を縮小したおもちゃ、ミニカーならぬミニヘリコプターです。存在を身近に感じてもらえるよう、こういったグッズ展開は悪くありません。チョロい私は、ちょっと欲しくなってしまいました。
 
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