ドイツで好きになったガチョウ柄のキッチン用品

ドイツでは割とよくある、ガチョウ柄のキッチン用品。日本ではあまり見ないモチーフですよね。左と中央はフランス製の保存瓶、右は琺瑯製のMilchtopf ミルクパン。これ以外に琺瑯製のマグカップを持っていますが、写真に撮れませんでした

 
 基本的には、絵柄のないシンプル(または植物や果物が描かれているよう)な食器類やキッチン用品が好みなのですが、渡独以降、ちょっと変わりました。なぜかは自分でも分かりません。

 一時期、琺瑯に入れ込んでいたことがありました。そんなころに、たまたまスーパーのチラシで見かけた琺瑯のMilchtopf ミルクポットが気になり、現物を見にお店へ行ってみたのです。そこには、柄が二種類のMilchtopfが並んでいました。片方はアラベスクの模様のようなものが描かれていて、もう片方はガチョウが原っぱを歩いている様子を描いたものでした。好みで言えば、圧倒的に前者だったので、何も考えずにそれを手にしてレジへ向かおうと思ったのですが、何を思ったのか、ガチョウ柄を手に取ってアラベスクと見比べ、『今回はちょっと冒険してみるか』とアラベスクを売り場に置いて、ガチョウを選んでレジへ行って購入したのです。それが上の写真の一番右にあるものです。自分でも、このときなぜ冒険をしようと思ったのか分かりません。アラベスクのような模様よりも、ガチョウの柄に郷愁感というかアンティーク感というか、なんとも言えないような感覚があって、魅力的に見えたんですよね。日本では見ない柄だったので、ものめずらしかったのもあると思います。

 どこで買ったのかは忘れてしまいましたが、このMilchtopfと同じ柄の琺瑯製マグカップ(大事にしまい込んでいるので写真はないのですが……)も別の機会に購入してしまいました。単純に『Milchtopfとお揃いだし』というのが購入理由ですが、もうこのときにはハマってしまっていたのだと思います。

 マインツのライン川沿いで冬以外毎月一度開かれているFlohmarkt 蚤の市を散策していたとき、ガチョウ柄が描かれている瓶が目に飛び込んできました。それがとてつもなくかわいく見えて、お店の人に声をかけてしまいました。『それはフランス製で大小セットで€3』と言われたので即決で購入してしまいました。いまは、大きい方を麦茶パック入れ、小さい方はチアシード入れとして使っています。

 こうして、我が家にはガチョウ柄のものが増えました。いまではすっかり、どれもお気に入りのキッチン用品です。

 このガチョウ柄の食器類は、調べてみるとヨーロッパではよくある模様のようです。とくにドイツに多いような気がしています。
 なぜガチョウが食器やキッチン用品のモチーフになっているのかを調べてみたのですが、確証を得られる答えは見つからなかったものの、ガチョウには「育む」「温める」「守る」「豊穣」といった性質を持つ象徴的な動物で、ここからさらに女性や母性を想像させるらしく(昔、家庭で飼っているガチョウの面倒を見ていたのは女性、とくにおばあさんだったようで、これはマザーグースの由来にもなっているみたいですね)、そこから来ているのではないかと思っています。そのため、キッチンで使う道具にこういった意味を持つものがモチーフに使われるというのは、自然なことかもしれませんね。食糧にもなったわけだし。ただ、現代的なモチーフかと言われれば、それはちょっと違うような気がします。ドイツ版のe-Bayでガチョウモチーフの食器類を検索すると、本当にたくさんのものがヒットしますが、どれも1980年代前後ごろものかな、という古い食器ばかりです。ここ最近の食器を見にデパートへ行っても、ガチョウ柄のものは見かけません。そもそも近ごろの商品は柄が入っているものが少なく(あっても、野菜や果物といった植物柄)、色や形で勝負しているものが大半です。

 ガチョウがモチーフのものって、先述したように、妙な郷愁感を覚えるのですが、きっとモチーフとしては現代的じゃないからかもしれませんね。そんなところも気に入っています。
 
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