一番高いところにあるヘラクレス像を目指して


 昨日は隣州の町カッセル KasselにあるWilhelmshöhe ヴィルヘルムスヘーエに行ってきました。ここには、駅からまっすぐに伸びる道の先にBergpark Wilhelmshöhe ヴィルヘルムスヘーエ山岳公園があります。

 上記記事にもあるように、以前行ったことはあったのですが、そのときはこの公園の広大さを舐めていました……。あまりにも広くて、公園内をすべて歩き回ることはできず、目的地を絞っての散策でした。しかしもうここがどれだけ広いのかが分かっているので、舐めた真似はしません。今回は、この公園の目玉である一番高いところに鎮座するヘラクレス像を見に行くことに、目的を絞ることにしました。ヨーロッパ屈指の山岳公園で、そのなかでも一番高いところにあるのですから、半分山登りです。前回は駅から公園までの道のりを歩きましたが、今回は駅前から1番のトラムで公園の横まで行き、そこからヘラクレス像を目指しました。

 前回行ったときはずいぶんと高いところまで登ってきたなー!なんて思っていたのですが、あれは全然低いところだったことを知りました。

前回来たときよりも上から撮った宮殿を見下ろした写真ですが、ヘラクレス像はこれよりもまだまだ上にあります

 
 ひたすら登っていって、やっとカスケードの一番下に到着。ここまでだってやっとの思いで到着したというのに、ヘラクレス像はここからさらに登らなければ近づけません。カスケード自体250mもあるそうで、しかもここはてっぺんに向かっての急勾配。カスケードの両脇にある階段(右側:539段、左側:535段)を登らなければならないのです。

カスケードの下から見上げると、人の何倍もの高さがある(調べてみると8.25メートルらしい)大きなヘラクレス像がちっちゃく見える

 
階段を登っても登ってもまだまだ、まだまだ山盛りに続く階段に、思わず夫に「挫けそう」と泣き言を言ってしまいましたが、その後気を取り直してひたすら無心で登り続け(踊り場で休み休み……)、ようやくカスケードのてっぺんに到着。ヘラクレス像がそびえ立つ建物には入れませんでしたが、そのときの段階で一番ヘラクレス像に近いところまで、ようやく登ることができました。ここからカッセルの町を一望。めちゃくちゃキレイでした。ああ達成感。

頂上から見下ろしたカスケードとカッセルの町。あまりの美しさに、一瞬だけ疲れを忘れました(ほんとに一瞬だけだったけど)

 
 像のある建物の裏に回ると、そこには車の駐車場が……車があれば、簡単にてっぺんに来れるんかい! それもそのはず、夏の時期はトラムの公園駅からバスか何かでヘラクレス像へ来れる交通手段があるのです。今の時期は当然走っていませんし、たとえ走っていたとしても、夫が使うことを許してくれなかったと思います……。

 さて、下山(あえてそう言うゾ)。登ったのと反対側の階段を降りたのですが、カスケードの一番下に到着したときは、ひざがガクガクでした。ひざを悪くしないようにと脚の筋肉を使ったからだと思います。階段って、登るよりも降りるの方が大変。二人とも、立ち止まると途端にひざが笑いだし、変な動きになっちゃってフラフラ。おかげで、へっぴり腰な歩き方になってしまうわ、ひざから下の脚を自分でうまくコントロールできないわ、脚の運びが何だか変だわ、すでに筋肉痛が出るわで、大変な目にあいました。日ごろ運動をしていて脚力に自信のある夫ですら「予想していたよりも2~3倍は大変だったし、さすがに疲れた」と言っていたくらいですから、日ごろ運動不足の私にとってはその何倍もの大変さだったのは言うまでもありません。もうすでに筋肉痛は出ていましたが、家に帰って、筋肉痛がこれ以上ひどくならないよう、念入りにストレッチをしました。

 ちなみに、ヘラクレス像を目指して行ったにもかかわらず、肝心のヘラクレス像を正面から写真に撮るのを忘れてしまいました。なぜか後ろ姿は撮ってたけど。


 
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