ゲッティンゲンの町で見つけた、日本でも知られているあのキャラ


 ゲッティンゲンのあれこれを旅行者向けに情報発信しているMein GöttingenというウェブサイトとInstagramのアカウント @meinggoettingenがあります。

◎ウェブサイト Mein Göttingen

◎Instagramアカウント @meinggoettingen

 せっかく住んでいるのだから、その町のことをいろいろと知りたくて、自分なりにいろいろと調べることもありますが、Instagramのアカウントは思ってもみなかったゲッティンゲンを発見することができるため、いつも見るのを楽しみにしています。

 先日、そのInstagramのアカウントが、鉄製のモチーフ写真を二つアップしていました。一つはニワトリで、もう一つが小さなバイキングのビッケだったのです。唐突に現れたビッケにめちゃくちゃビックリ!
 ビッケとは、スウェーデンのルーネル・ヨンソンが書いた児童文学作品『小さなバイキング』(リンク先:Wikipedia)の主人公の小さな男の子のこと。幼いながらも頭の回転の速さは大人顔負けで、バイキングの一員として行く先々で遭遇する事件や困難をビッケの知恵で乗り越えていく、というお話で、これを原作としたアニメーションが『小さなバイキングビッケ』(リンク先:公式ホームページ)なのです。ビッケは、日本だと私よりちょっと上の世代から私たち世代(昭和40年代半ば~後半)くらいまでの間でよく知られているキャラクターなので、若い人は知らないかもなあ。『バイキング』というくらいなので、スウェーデンで作られた話なんだろうとは思っていましたが、アニメーションはドイツと日本の共同制作だったなんて知らなかった~! 今回のことでビッケを調べて、初めて知りました。アニメーション自体は日本が製作したようで、それがヨーロッパに輸出され広まったのだとか。ドイツではWickie ヴィッキーと呼ばれていますが、日本で呼ばれるビッケはスウェーデン語のVickeからの訳のようです。
 
 それはそうと、ビッケの写真が上がった投稿のコメントに、ビッケが町のどこにいるのかという情報が書かれていたので、それを頼りにさっそく探しに行ってきました。

 ゲッティンゲンの町中を南北に走り、通り沿いにはさまざまなお店が立ち並ぶ(大きな都市に比べると、めっちゃ小規模だけど)Weender Straße ヴェーエンダー通りというのがあります。この通りにはいくつかの銅像が点在しているのですが、そのうちの一つに汽車の形をしたものがあり、そこで遊ぶ子どもたちをよく見かけていました。でも、汽車があるな、と思っていただけで、近づいてじっくり見たことはありませんでした。その汽車にビッケがいたんです。

『これらすべてが何なのかが分かればいいのに(Wenn ich wüsste, was dies alles ist.)』と、乙女が手で顔を覆って嘆いているのがおもしろい

 
ビッケ、見つけたー! 左下には北欧でデザインモチーフになりやすいヘラジカ(ムース)もいる

 
 ちっちゃくてカワイイ~! 高さ5 cmくらいだったので、まるで食玩サイズ。
 まさかゲッティンゲンでビッケを見ることになるとはね。こういうのを知ることができるのって、本当にうれしい。

 ちなみに、このビッケがいる汽車の像は、Weender Straße 23番地のアパート前にあるのですが、このアパートには、アレクサンダー・フォン・フンボルト(博物学者)が住んでいたとプレートが出ていることにも、今回初めて気づきました(下の写真)。フンボルトはゲッティンゲン大学でも学んだ人で、ドイツには外国人研究者への助成を目的とした彼の名前を冠した財団があるので、夫がドイツで仕事をするようになってから、頻繁に名前を聞くようになりました。

ヴェーエンダー通り23番地のアパートにあるフンボルトが住んでいたアパート。プレートには、Alexander v. Humboldt / Natureforscher / 1789-1790 (アレクサンダー・フォン・フンボルト/博物学者/1789-1790)とあります

 
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