いちごの甘くない思い出


 今朝スーパーへ行ったら、木箱に入ったいちごが売り場に並んでいました。ドイツのいちごの旬は夏ですが(いちごを売るスタンドがマルクトや町に登場するのもこのころ)、早いところではこの時期(2月上~中旬)にはスーパーで売られ始めていると思います。いわゆる初物というやつなんでしょうか。

 以前はいちごを見ると思わず足を止めてしまい、香りで気分がハイになって購入、というのをよくやっていたのですが、この初物いちごにかんしてはある経験から、スンとしてただ通り過ぎるようになりました。

 ドイツに来て9か月目を迎えた2015年2月、当時住んでいたアパートからすぐ近くにあったスーパーへ買い物へ行ったときのこと。中に入ると、目立つ場所に木箱に規則正しく並んだいちごが目に入りました。近づいてみると、いちごの良い香りが鼻をくすぐり、つやつやとしたその見た目に引かれ、購入することにしました。
 いちごの木箱をかかえ、うきうきした気分で家に帰り、夫とともにいざ実食。

 それはそれは衝撃的でした。

 いちごが甘くない。酸っぱくもない。いちごのあの味を想像しながら食べたもんですから、これには衝撃が大きかったです。知っているいちごの味がしなかったのです。あれは「いちご」という見た目をした食べ慣れていない野菜。でも、表面から香り立つものは、間違いなくいちご。いま考えても不思議な体験だった……。

 経験を積んだ?いまなら、買ってジャムでも作ろうかと考えたりもするのですが、この衝撃体験以後、どうしても初物のいちごには手が出せなくなりました。
 でも、眺めているのは実に楽しい! 味は知りませんが、香りはいちごですからね! スーパーの売り場で、思う存分眺めて香りを楽しみました。旬が待ち遠しいです。
 
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2件のコメント

  • yukaさん、うちも同じような失敗あります。イチゴなのに味がない、ただの水のような。匂いはスプレーがあるらしいので匂い嗅いでもだめなんだなと何かのドキュメンタリーみてわかりました。それからは旬でも怪しんでイチゴはあまり買いません。去年は異常に暑かったのでイチゴも甘いと言われてて例年より回数買いましたが、今年はどうかなと思ってます。日本に帰ったら美味しいものが食べられるのになぁ、、、。今年美味しいのあたるといいですね、お互いに。

    • メロンパンさん、コメントありがとうございます。
      うわあ、まったくおんなじですね! いちごの見た目でいちごの味がしないなんて、詐欺にでもあったかのような気持ちになりました……。日本の果物は、農家のみなさんに努力のかいあって、どれも甘くてみずみずしくて本当に美味しいですよね。ヨーロッパに来たばかりのときは、あの日本の果物の味を想像して買っては打ちのめされる、なんてことをくりかえしていましたが、さすがにいまはもう慣れて、ヨーロッパの果物も美味しいと思うようになりました(笑)。

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