以前、余った糸を消費するためにテキトーに編んだくつ下（下記記事）は、完成度があまり高いとは言い難かったこともあって、自宅でのみ履いていました。しかし、いつごろからか足に合わなくなってきたので、だんだん履かなくなってしまい、いつしかタンスの肥やしとなっていました。

とりあえずくつ下　3

　とりあえず編み始めたテキトーくつ下ですが、ブロッキングはまだ終わっていませんが、編み上がりました。見ての通り、完成度はかなり低め。今回は余り糸の消費だったので、デザイン性は度外視。でももうちょっとやれることがあったんではないかと猛省中。　履き口はゴム編みではなく、メリヤス編みで自然に丸まるがままにしてみました。この方が伏せ止めに必要な糸の長さが計算しやすかったためです。　レッグ部分（かかとから上）では、8段ごとに1目を増やし、計4目の増し目をしました。出来上がったのを見て、増し目をしなくても良...

　足に合わなくなったのは、どうやら足部分で使った某ソックヤーンが縮んでしまったからのようでした（脚部分で使っている水色の糸はフィンランドのNovitaの糸ですが、ここは全然縮んでいません）。タンスを開けるたびにこのくつ下がいつも目に入るため、ずっと気になっていました。縮んでしまったとはいえ、色味はすごく好きなので、本当は履きたかったんですよね。ということで、足部分を編み足すことにしました。ほどく、という選択肢もありだったかもしれませんが、一部フェルト化しつつあるところもありましたし、ほどくと糸がボロボロになりそうだったのでそれはしませんでした。

　さて、まず編み足す長さを決めるためにも、つま先からかかとまでの長さを測ってみました。すると、なんと16cm……。私は足長が約23cm。かかとは約5cmくらいをとるので、その分を引いたつま先までの距離が足部分の長さになるわけですが、縮んでしまったくつ下は16cm＋5cmで、21cmしかないことが分かりました。2cmも小さいんだもの、そりゃ足に合わないワケだ。少なくとも足部分は18cmが必要なので、もう2cm編み足す必要があることが分かったので、ゲージを測ってもう10段を足すことにしました。

　このくつ下は、つま先から編むToe-Upだったので、つま先側で編み足すことに。残念ながらこのとき使った糸はすでにこのくつ下を編むのに使い切ってしまっているので、同じ糸はありません。そのため、持っている余り糸のなかで一番色味の近かったLana GrossaのMeilenweitシリーズのFondo mit Aloe Veraを使うことにしました。

　10段編み足しました。明らかに全然違う糸だと分かりますが、家で履く用だし、誰にも見られないし、気にしない！
　

　あとはつま先側と足より上部分をメリヤスはぎで縫っていくだけ。

　
　これで足長に合った十分な長さとなり、履き心地が格段に良くなりました！　今後は普段履きのくつ下として使っていきたいと思います。あー、良かった！

　
　ちなみに、この「短い丈を編み足して長くする」方法は、以前編んだセーターLightweight Raglan Pulloverで初めて使いました。

いままで編んだもの　～Lightweight Raglan Pullover

編んだ作品：Lightweight Raglan Pullover by Purl Soho［Bottom-Up セーター］使用糸：Novita Nalle - 285 Saffron　ニューヨークの毛糸屋さんPurl Sohoによる、Bottom-Upセーターの無料パターンです。Purl Sohoのブログには、ため息が出るようなステキなデザインの作品が、無料でたくさん紹介されていて、時間があるとつい見入ってしまいます。　　さて。　セーターやカーディガンを編むようになってからは、襟ぐりから編み始めるTop-Downのパターンばかりを編んでいましたが、このPurl Sohoのパターンで初めて、輪で編むBottom-Upの...

　布地にハサミを入れるのは、いつもかなりの勇気がいるのですが（何度も何度も……確認してからじゃないと切れない）、編み地にハサミを入れるのはそんなに怖くありません。布地は切るのに失敗したらもうそれで終わりですが（いや、なにか方法があるのかもしれませんが、私は知らないので）、編み地の場合はちょっと切るのに失敗したとしても、なんとか修復できるだろうと思っているからかもしれません。

#編み物　#手編み　#ハンドメイド