糸端の位置と目印 ~Turkish Cast OnとJudy’s Magic Cast Onの違い


 
 片方が編み上がったくつ下のCraspediaですが、もう片方を編み始めて気づいたことがあったので書いておこうと思います。

 Craspediaはつま先から編むToe-Upのくつ下で、パターンには作り目をTurkish Cast Onで、と書かれています。52 Weeks of Socksプロジェクトを始めるにあたって、自分に課したことは「パターンに書かれている通りの方法で編む」ということでしたので、当然TCOで作り目をしました。以前にも書きましたが、何かでやり方を知ってはいたものの、実際に自分で使うことがなかったため、今回が初めてのTCOでした。
 普段は、つま先から編むなら作り目はJudy’s Magic Cast Onを使っています。というか、これしか使ったことがありませんでした。今回、初めてTCOを使ってみて、JMCOとは違う点に戸惑いました。

 それは糸端の残る位置が逆だからです。

 JMCOは、指でかける作り目 Long Tail Cast Onやドイツ式作り目 German Cast On(別名Norwegian Cast On ←覚えたて)のように、糸端の方も使いつつ作り目をしていきます。すると、作り目の終わりに短くなった糸端がくるため、そこが段の始めにもなるわけです。これがいつも段始めの目印になっていました。

Judy’s Magic Cast Onは、糸端が作り目の終わりにくるため、この糸端をいつも段始めの目印にしていました

 
 しかし、TCOは、ニッターの三國万里子さんがほぼ日の動画で教えていらっしゃった作り目 English Style Cast On(Knitted Cast On)のように、糸端を使わず、糸玉(毛糸玉から伸びている糸のこと)を使って作り目をするため、糸端は作り目の最初にあり、作り目の終わりには糸玉があるだけとなります。そのため、JMCOとは逆に、糸端がない方が段始めの目印になるのです。

Turkish Cast Onは、糸端が作り目の最初に残るため、JMCOで編み始めたときのような目印にはならず、混乱を招いたりや増し目を間違えるきっかけになってしまいました

 
 あー、ややこしい。
 JMCOに慣れていたせいで、TCOで逆になった目印のせいで、何度か編み間違いをしてしまいました……。

 解決方法はただ一つ。作り目のあと1段目を編んだ段階で、段数マーカーで印をつけること。簡単なことですね。つま先はほとんどの場合、2段めから増し目が始まり、総目数がだいたい60~72目になるまで続けます。ここまでは糸端が見えているので、JMCOのときは足 Foot部分を編み始める段になってから段数マーカーで印を付けていましたが、TCOは増し目が始まる前から付けておけば間違えることはない、ということですね。

 そんな当たり前のことを、という感じがしなくもないですが、こういうミスを自分は何度もすることが分かっているので、書き残しておくことにしました。
 
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