コンスタンツとストラスブールへの旅

オッフェンブルクの町のなか。色とりどりのバルーンが青空に映えていました

 
 昨年、11月に一時帰国をしたときを除き、夫が何年ぶりかのまとまった休み(たった二週間だけど)を取ることができたので、最初の一週間は家でのんびりしたあと、先週は久しぶりに旅に出ていました。

 今回の旅は、ゲッティンゲンからは、ICEでオッフェンブルク Offenburgへ4時間ちょっと、そこからRE(Regional-Express)で2時間ちょっと、という長旅でした。行き先は、バーデン=ヴュルテンベルク州、スイス国境がすぐそばのコンスタンツ Konstanzという町でした。ここにはドイツ、オーストリア、スイスの国境に位置するボーデン湖があり、ここが源流となっているのがライン川です。コンスタンツはとても歴史の古い町で、ボーデン湖の壮大な眺めのほか、1414年にコンスタンツ公会議が開かれた場所であり、修道院のある島ライヒェナウ Reichenau(世界遺産)、『花の島』マイナウ Mainauなど、豊かな自然が広がる場所です。今回は初日と二日目は曇天でしたが、景色の美しさには惚れ惚れとしました。あともう半月ほど先なら鮮やかで色とりどりの植物が雄々しく咲き乱れる風光明媚だったろうと思います。

ICEで4時間、REで2時間の移動を経て、ボーデン湖そばの町コンスタンツに到着。この駅のすぐ裏がもう湖

 
徒歩でスイス Schweiz国境越えしました。この看板の向こうはスイスです。徒歩で国境越えするのは、何度経験しても楽しい

 
ボーデン湖にある国境線。写真向かって左がドイツで、右がスイス

 
ここが和議の館。1414年から18年まで教皇選挙が行われたところ

 
マイナウ島 Mainauからの景色とボーデン湖。マイナウ島は私有地のため、入場料を支払う必要があります(2023年5月現在€24。曜日によって値段が変わります)。でも、それを払うだけの価値があるほど、美しくて、とても穏やかな気持ちになれる素敵な場所です

 
マイナウ島にはぶどう畑もあり、ここでワインが栽培されています

マイナウ島の庭園にあるカスケード。カッセルにあるWilhelmshöheを彷彿とさせます

 
世界遺産にも選ばれている修道院の島ライヒェナウ Reichenauにある聖ゲオルク教会。ここにある壁画は9世紀のものだそうで、損傷がこれ以上ひどくならないよう厳重に管理されています

 
 コンスタンツのあとは、来た道を戻るように、REでコンスタンツからオッフェンブルクに向かいました。この町は観光がメインとなるようなところではありませんでしたが、周辺に有名な町があったり(バーデン・バーデンやフライブルクなど)、主要な町へ行くのにここで乗り換えをすることもあって、町の規模の割に駅がとても混雑していたのが印象的でした。オッフェンブルクからローカル線で30分も行くと、フランスの町ストラスブール Strasbourgがあります。ストラスブールへは、軽い気持ちで行くことを決めたのですが、行って本当に良かった! 大聖堂の迫力は息を飲むほどで、町の美しさは言わずもがな。フランスとドイツの町の違いがこうもはっきりと分かるものかと驚きました。


 

ドイツのオッフェンブルクから到着したフランスのストラスブール駅。駅の作りはドイツと大差ないように思うものの、雰囲気がドイツ鉄道 DBとはかなり違う。行き来は簡単なのに、やっぱり国が違うことが分かります

 
この日はとても天気が良くて観光客も多く、暑かったなあ。太陽の光で花々がとてもキレイだったので、何割増しにも町が素敵に見えました

 
ストラスブール大聖堂。またの名をノートルダム大聖堂。塔の先が入り切りませんでした。パッと見はケルン大聖堂のようなゴシック建築に見えますが、実際は大部分がロマネスク建築なのだそうです

 
ノートルダム大聖堂は電車でストラスブールへ向かう途中、フランスに入るともう見えているのに驚きました。遠くはドイツのシュヴァルツヴァルト Schwarzwaldからも見えるそうです

 
ライン川のすぐそばに簡易ビーチができていました。そして川を眺めながらのビールは最高です。対岸はフランス

 
 今回の旅では、滞在したどちらの町でも陸路で国境を越えて隣国(スイスとフランス)へ行くことができたのも、ちょっとおもしろい体験だったと思っています。もうこれまで何度も陸路で国境を越えてきていますが、いまだになぞの高揚感があるんですよね。なにはともあれ、本当に久しぶりに旅を堪能した休暇でした。楽しかった~。

 今日は、聖霊降臨祭翌日の月曜日でドイツ全土的に祝日で、私たちにとっては休暇の最終日です。とは言っても何かするわけではなく、のんびりダラダラと過ごすだけなんですが。
 
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