何度も何度もやり直すはめになった作り目 ~Ilaria Shirt
さっそくIlaria Shirtを編み始めたのですが……初っ端でつまづきました。慣れないことはするもんじゃない。
ドイツの毛糸メーカーLana Grossaが販売しているパターン単品ブックレットBeloved Knitsシリーズから、Ilaria Shirtという夏用セーターを編んでいます。ドイツ語で書かれたセーターのパターンを編むのは初めてです。
ブックレットについてのレヴューは↓こちら。
購入したのは紙版でしたが、デジタル版も販売されています。
いつもなら、トップダウンのセーターやカーディガンを編むときは、ドイツ式作り目(German Cast On)を使いますが、なぜか今回はちょっと迷いました。なぜなら、パターンで指定されている輪針が2 mmとかなり細かったからです。でもいつもどおりやればいいか、と下記記事で紹介したようなやり方で必要な目数分の長さを取ったのに、一度で作り目が終わらなかったのです。
ここ最近はこの測り方でほぼ失敗していなかったのに、これ以降、何度作り目をしても糸が足りないという現象が起きたのです。7~8回はやり直したでしょうか。何で出来ないのかめちゃくちゃ不思議でした。これで出来ないなら、と10目だけ作り目をしてそれをほどいて長さを測り、必要な目数分の長さを測る方法も試しました。しかし、実際に作り目をして出した長さなのにもかかわらず、これでも糸が足りませんでした。
だったら、糸が足りるかどうかを気にすることなく作り目ができるCable Cast Onやそれに似た方法(こちらの名称は分からず)をやってみたのですが……確かにドイツ式作り目のときのように手前に置く糸の長さを気にすることなく作り目ができるのですが、こちらはこちらで伸縮性をなかなか出すことができずに四苦八苦。
しかも2 mm針だから目が細かい! もう半分嫌気がさしつつ合計で2~3時間は格闘していたでしょうか。結局、伸縮性を取って再びドイツ式作り目をすることにして、またも何度かのやり直しを経て、ようやく作り目ができました。めっちゃ疲れたよ。
そしてようやく首周りを編み始める準備のための段を編みました。それが一番上の写真です。
普通ならここではゴム編みとなるところですが、Ilaria Shirtは引き上げ目を使った方法で編んでいきます。なので、針にかかった目数が多いように見えるかも知れませんが、それはすべり目とかけ目を同時にしているからなのです。
あーあ、ここまでえらい時間がかかったのに、まだ準備しかできてないよ……。
●編み物のドイツ語●
ドイツ語 | 英語 | 日本語 |
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der Anschlag | cast on | 作り目 |
Glattpatent | Fisherman’s rib(?) | イギリスゴム編み |
Umschlag | yarn over, yo | かけ目 |
1 M und 1 Umschlag abheben | Slip 1 yarn over, Sl1yo | 引き上げ目 |
MM = Maschenmarkierer | stitch marker | スティッチマーカー |
Sattel | saddle | (肩のデザインであるサドル・ショルダーの)サドル |
der Rückenteil | 後ろ部分(=後ろ身ごろ) | |
der Vorderteil | 前部分(=前身ごろ) |