かかと編みで、いつかやってみようと思ったこと
現在編んでいるくつ下のRiverbedの途中ですが、編んでいて気になったことと、そのうちやってみようと思ったことがあったので、自分が忘れないように書き残しておくことにします。
Riverbedは、すべり目と表目を組み合わせて編むヒールフラップとガセットのかかとです。ヒールフラップとガセットのかかとは、初めて実物を見たとき(イギリス在住時)からこの編み方が大好きです。ヒールフラップとガセットのかかとを編みたくて、それまでつま先からばかり編み始めていたのを、あまり得意でなかった履き口から編むようになったほど。当時は、くつ下の編み方の割合はつま先からが9で、履き口からが1だったのが、いまでは完全に逆転しています。少なくとも、自分用に編むくつ下は100%履き口から編んでいます。かかとをしっかりと包み込む安心感がある履き心地があまりにも好きすぎて、その魅力に取り憑かれています。つま先からでもヒールフラップを使った編み方はできますが、やっぱり履き口から編む伝統的なやり方が一番好みです。
ここ一、二年くらいでドイツ語パターンのくつ下を編むようになって、ヒールフラップとガセットにもいろんなやり方があるのだと知りました。いまでも、世界にはいろんな方法があるものだと、関心しきりです。そして、以前からずっと続けている『52 Weeks of Socksプロジェクト』では、これまで34足を編んできて、いまのRiverbedを含め8割くらいがヒールフラップとガセットのかかとでした(あくまでも体感ですが、引き返し編みをするブーメランヒールは結構少ない)。
ところで、今回のRiverbedは編み地が裏目のくつ下です。裏目が主体のくつ下は、おそらくLucerna以来です。
この二つのくつ下は、どちらもヒールフラップとガセットのかかとなのですが、ここで一つ疑問が出てきました。
Riverbed(一番上の写真)もLucernaも、ヒールターン部分(ヒールフラップを編み終えたあと、かかとの丸みに合わせるように編む部分のこと)だけは表目で編みます。
ここ、どうして裏目にしないんですかね?
ここが裏目になっているくつ下のパターンには、まだ出会ったことがありません。RiverbedもLucernaも、ここを裏目にした方が編み地が一続きになって良いような気がするんですが、強度の問題とか、なにか理由があるんだろうか。自分なりに考えてみましたが、『その方が分かりやすい』または『編みやすい』からかな、と(それ以外が思い浮かばない……私の貧弱な頭め)。
なので、今度、自分で裏目で編むヒールターンを考えてみようかと思っています。ちょっと楽しみ。
あっ、どうせなら、ヒールフラップも裏目にしてしまって、完全に裏目でできたくつ下ってどうだろう(表目だけで編んで裏返せばいいだけじゃん、とかそんなこと思わないぞ……)。