初めて出会ったMagenbrot
先日、再び現在開催中Schtuttgarter Frühlingsfestへ行ってきました。前回は昼間でしたが、今回は夕方だったのですが、昼間とは全然違う風景に、結構気分が上がりました。お祭りはやっぱり暗くなってからが本番ですね! 今回は前回通らなかった区域に行ってみたのですが、そこにもいろんなお店があって見て周るのがまた楽しかった〜。
そこで見かけたMagenbrot マーゲンブロート。Magenは胃、Brotはパン。『「胃(の)パン」』って何よ!』と思ったのは言うまでもなく。こういう知らないものを見つけると買いたくなるのはサガなのか何なのか。ええ、もちろん購入しました。
食べてみると、めちゃくちゃ美味しい! ドイツのLebkuchen レープクーヘンやPrinten プリンテンに似ていますが、レープクーヘンより香辛料も甘味も控えめ(ジンジャーブレッドにも似ているらしいですが、食べたことがないので分からず)。表面に薄くかけられたお砂糖のコーティングがシャリっと割れると香辛料の良い香りがして、やさしくあっさりした甘さがクセになる。美味しくてパクパク食べてしまう。正直、レープクーヘンより食べやすくて好きだわ。
調べてみるとMagenbrotは、18世紀後半のスイスでレシピ本に掲載されたのが最初と言われていて、スイスのほか南ドイツでも食べられているお菓子で、主にクリスマスの時期やお祭りの屋台などで買えるもののようです。昨年初めてシュトゥットガルトのクリスマスマルクトへ行きましたが、Magenbrotも売られてたのかなあ。甘いものは、焼きアーモンドばかりを探していたので、全然気づいてませんでした。現在のかたちとほぼ同じになったのは20世紀の戦後のようです。クローブ、シナモン、スターアニス、ナツメグ(の外皮)といった香辛料が入っているからスパイシーな良い香りし、カカオが入っているからパンが茶色いようです。材料を全部混ぜ合わせて棒状にしたものを焼いて、それを斜めに切ってひし形にするのが南ドイツ流。
紅茶を飲みながら食べるのが最高に美味しい。手が止まらない。タスケテ。一度ハマると何度も買い求めてしまうクセがあるのですが、Magenbrotを買うためだけにまたFest会場へ行ってしまいそうな勢い。
やっぱりドイツって地域ごとに食べ物が全然違いますね。似ているものももちろんあるのですが、名称が違うこともしばしば。南ドイツは中央や西とはまた違った文化圏なのだと改めて思いました。
スイスでレシピ本に書かれたのが最初なんですか。ドイツ語圏なら入手できるのかな。フランス語圏では全く見かけないです。そのうちチューリッヒとか行きたいと思ってるので探してみます。味の想像が全く出来ません。スパイスからはパンデピスみたいな感じだろうかと思ってますが食感も違いそう。
メロンパンさん、コメントありがとうございます。
そうですね~、おそらくドイツ語圏の方が手に入れやすいかもしれませんね。パンデピス、初めて名前を知りました。調べてみたら、使われているスパイスはほぼ同じようですね。マーゲンブロートも砂糖ではなくはちみつがよく使われるみたいで、そこも似てます。食べたことがないので分かりませんが、味は近いかもしれません! ただ見た目は全然違いますね。それにしてもパンデピス、美味しそう~! いつか食べてみたい!