生・煮・炒、どれでも美味しいコールラビ
ドイツに渡ってしばらくして、コールラビという野菜を知りました。というのも、スーパーはもちろんのこと、週3回やってくるマルクト Marktでも店頭に並び、蕪のようなキャベツのような、なんとも言い難いその姿形が異彩を放っていたからです。
コールラビ Kohlrabiはドイツ語ですが、英語でも同じ読み方です。
私は日本で見たことはないのですが、ヨーロッパではよく見かけます。先述のように、ドイツではどこにでも売っている野菜、という印象でしたが、イギリスのスーパーに売っているのをあまり見かけたことがありません(マーケットには売っていて、写真はそこで買ったものです)。イギリスではあまり一般的ではないのでしょうか。
日本へは明治のころには入ってきていたそうなので、和名もあるようですが、残念ながらコールラビ自体が普及しなかったらしく、近年まであまり知られた野菜ではなかったみたいですね。
さて、コールラビですが、これが使い勝手が良い野菜です。
表面は薄い緑色で、見た目はブロッコリーの茎のような色をしています。切った断面は白く、根元は少々筋っぽいですが、上へ行けば行くほど柔らかく甘みがあります。香りはキャベツを彷彿とさせます。
ドイツにいたころは、美味しい大根に出会うことがほとんどなかったので、大根を料理に使うことを早々に諦め、コールラビを大根の代わりによく使っていました。生でも、煮ても、炒めても、どんな使い方で食べても美味しいし、当たり外れがほとんどないのも良かったのです。
使い方は大根と一緒です。
生でバリバリ食べるのも美味しいですし、お漬物にしても良し。シャキシャキとした食感も良く、個人的には生で食べるのが好きです。コールラビをおろしてみると、さすがに大根おろしとは別物だと感じるものの、大根おろしと同じような感じで食べることもできます。
煮るなら、キャベツのような香りが多少あるものの、だいたい大根と同じように使えますし、煮崩れることがないように思います。
大根はあまり炒めものに使わないかもしれませんが、コールラビは炒めものの材料に使っても優秀です。何度も書いていますが、香りがキャベツっぽいので、キャベツ代わりに使うこともあります。
味や香りにクセがないので、日本人にとって、コールラビはとても使いやすい野菜だと思います。まだ購入したことがないのでしたら、一度試してみる価値あり、です。オススメ。