無事ドイツへ到着


 といっても、これは私のことではありません。夫です。

 先陣を切って、夫がドイツへ移動しました。以下は、前日・当日の流れです。

出発前日

 Covid-19テストを受け、無事陰性であることが分かったので、出発のための準備をしました。当面夫は一人暮らしになりますが、幸いドイツで入居する部屋は家具付きのため、5日間の自主隔離期間を乗り切るだけの食料や生活雑貨が手に入れば、あとは何とかなりそうでした。
 夜になり、夫が搭乗機(ルフトハンザ航空)のオンラインチェックインをしようとしたのですが、どういうことか最後まで出来ませんでした。ビザを持っているかどうかで弾かれてしまったからなのです。夫はドイツで働くため、就労ビザが必要となりますが、在英ドイツ大使館は2021年4月7日現在、ビザ申請・発給が完全に止まってしまっており(2021年4月12日から、ビザ申請の受付が始まることが決まっています)、イギリスにいる間に就労ビザを取得することができなかったのです。早めにドイツへ行くためにも、ドイツでビザを申請することにしていました。しかしルフトハンザ航空は、オンラインチェックインを、かなり意味の強いmandatoryとしていて、何が何でもオンラインチェックインをするしかなく、そこで夫は『シェンゲンビザを持っている』としてビザ項目をすり抜け、ようやくオンラインチェックインが完了となりました。
 日本のパスポートを持っていれば、ドイツへ入国するだけならビザの必要はありません。しかし、パスポート番号など必要なことを入力してもビザで引っかかってしまったようなので、これはルフトハンザのバグなのか仕様なのか、どうなのか。ハッキリとは分かりません。翌日、チェックインカウンターでバゲージドロップをするさいに、カウンターの職員にうまく説明するしかない、もしこれができなくて、せっかく空港まで行ったのに拒否されてしまったらどうしよう、と不安ばかりが募り、眠ることができませんでした。

出発当日

 ケンブリッジからロンドンのヒースロー空港まで行くには、いくつかのルートがあります。

1. 電車
2. 空港行きのnational express(長距離バス)
3. タクシー

 夫が搭乗する便は朝9時30分出発なので、空港までの移動は3.のタクシー一択でした。
 飛行機が午後の便だったら、1.でも2.でもいいのですが、午前の便だとどちらもかなり厳しい。というのも、1.と2.はヒースローまで安く行けるものの、時間がとにかくかかるからです。しかも、どちらも乗り場・駅が町中にあるため、ケンブリッジの外れにある我が家からそこまでは、普段だったらローカルバスを使うことになります。しかし、バスはそんな早朝に走っていません。コロナ前だったら、空港近くに前泊していたところでした。

 さて、タクシーなのですが、ケンブリッジとヒースロー間は、車移動ならそんなに時間がかかりません。当日の交通状態にもよりますが、1時間半から2時間もあれば到着できることを、今回初めて知りました。
 日本へ本帰国した友人に紹介してもらったタクシー会社はメールで予約できるというので、そこを利用することにしました。下記リンクのAlpha Carsという会社です。

 空港出発が午前9時半の便だったので、早朝5時30分に迎えに来てほしいことを事前にメールで予約を入れておき、出発2日前には予約完了していました。
 当日の朝、予約した時間の5分前に部屋のベルがなり、もうタクシーが到着していることが分かりました(すばらしい!)。玄関まで夫と一緒に降りて、夫がタクシーに乗り込み出発するのを見送りました。夏時間にはなりましたが、5時半はまだ外が真っ暗でした。

 夫が出発してから部屋に戻り、布団に入ってウトウトしていたら、空港に到着したという夫からのメッセージが7時ごろに届きました。そしてチェックインカウンターへ向かったあと、しばらく連絡が途絶えました。その40分後くらいに電話が鳴り、出てみると夫からでした。第一声が『無事ボーディングパスを貰えた!』でした。これで、夫が無事ドイツへ出発できるのかどうか不安でならなかった気持ちが一気に解消。ひとまずイギリスを離れることができるのが分かったので、一安心でした。

 上と下の画像は、上空にいる飛行機の機体や向かう先、位置などを知ることができる、Flightradar24というアプリで、夫がそのとき乗っていた飛行機の位置を見たものです。赤い○で囲ったのが、夫が乗っていた飛行機です。問題なく飛び立っていて、到着したのかが心配で、これをしばらく眺めていました。心配しすぎ?

 こうやって見てみると、ロンドン―フランクフルト間は近いですね。出発予定時刻は9時30分となっていましたが、実際の出発時刻は10時07分、到着予定時刻は12時05分でしたが、実際は12時10分でした。イギリスとドイツは1時間の時差があるので、飛行機は約1時間でドイツに到着したということです。
 ちなみに、このFlightradar24は、ただアプリを開くだけでも、上空にたくさんの飛行機が飛んでることが分かって(驚くほどたくさん飛んでいます)、その飛行機がどこに向かっているのかも分かるため、とってもおもしろくてオススメです。

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無事ドイツ入国

 いよいよドイツに到着し、一番心配だったボーダーコントロール(入国審査)でしたが、入国の目的を聞かれ、用意していた必要書類(ドイツで働く新しい職場と結んだ契約書と、新しいボスから夫を保証するための書類)などを見せ、とくに何事もなく無事通過。こうして、夫は無事ドイツへと入国することができました。これから夫は5日間の自主隔離をしたあとにCovid-19テストを受け、ここでも陰性が証明されたら、晴れて外に出られるようになります。

残された私はというと……

 残された私はというと、引越しの荷物をどうにかしなければならないのと、イギリスを離れる前にやらなければならないことをこなさなければなりません。荷物を出す日にちがなかなか決まらないことが不安を大いに煽っていたため、夫が出発する前日は、これまでにないくらい無気力だったのですが、上のタクシー会社を紹介してくれた友人に愚痴を聞いてもらったことと(申し訳なくも、とってもありがたかった……)、夫が無事にドイツへ到着したことで、ちょっとやる気が戻ってきました。やることが盛りだくさんですが、頑張ってこれを乗り切り、ドイツへ旅立てるようにしたいと思います。

 このブログはもともと編み物のことを中心に書こうと始めたものですが、引越しの準備で気持ちが忙[せわ]しないこともあって、しばらくは編み物のことが書けないかもしれません。ご了承ください。
 
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4件のコメント

  • だんなさん、無事にドイツ到着してほっとされたでしょうね。自主隔離が終わってしまえば仕事もスタートされるのでしょうし、いろんな手続きスムーズにいきますように。
    そして引っ越しなどの手続きで残られたとは大変そうで、私はただでさえも引っ越しにアレルギーがあり、荷造り、荷解き、断捨離、いろいろなことがだめだめで、一人で引っ越し準備なんて発狂しそうです。編み物は記事にできなくても少しできそうでしょうか。どうか癒しで引っ越しのストレスを解消できますように。
    また進捗など編み物記事を楽しみにしています。引っ越し腰など気をつけてくださいね。
    私も来月には下見アパート見学やいろいろ始まるのでがんばります。最近編み物にあまり身が入らないので困っています(原因は英語のパターンとにらめっこでスムーズに頭の中で進んでないことだろうと思います。日本語で書き出したりして工夫はしてるのですが。)気分の問題ってありますよね。。。

    • マカロンさん、コメント、そしていろいろとご心配いただき、本当にありがとうございます。

      私も同じく引越しアレルギーがあります。引越しのことを考えるだけで具合が悪くなるのは毎回で、今回ほど酷い気持ちになったのは初めてです。これは、持っている荷物をそのまま運ぼうとするために起こる面倒事が原因なので、夫とともに『引越すときはそれまで使っていたアレコレを捨ててスーツケースだけで身軽に移動し、新しい場所でまた買い揃えるのが最善』だと、大いに反省しました。おそらく、引越し会社に払う代金と、新たにいろいろを買い揃えるのだったら、今回の場合は後者の方が確実に安く済んだと思います。後悔先に立たず、ですね。
      荷物もあともう少しで梱包が終わるので、少しなら編み物をする時間は取れそうです。気がせっかちなもんで、果たして編み物に集中できるかは分かりませんが(笑)。
      フランスはお部屋を探すのも大変だと聞いています。良いお部屋がすぐに見つかるといいですね。マカロンさんの引越しがスムーズに行きますように。
      英語パターンで私がお助けできることがあれば、可能な限りお手伝いしますので、お気軽におっしゃってくださいね。

      • yukaさん、ありがとうございます。引っ越し同じような感じですかね、なんかお聞きするとほっとします。スーツケースで身軽に引っ越し、憧れですね。でもリスみたいにものを持つのが好きだったりする(片付けが苦手なくせに)ので、無理なんですが(苦笑)
        アパート、片道車で3時間以上かかる場所にいくので、友達に頼んで内見してもらうかもしれません。先日なかなかいいぞと思ったところの問い合わせをして、ビデオで内見できますかって聞いたら途端に電話の声が冷たくなり、結局だめになりました。コロナ禍だしいろいろ大変ですが、がんばります。

        編み物の英語パターン、ありがとうございます。読み進めていってわからないところがあったら質問させてください。お時間のあるときに教えてくださいね。
        編み物も縫物もそうなんですが、ネットサーフィンなんかしていると作りたいものがいっぱい出てきて困ります。そういうのもあって今のとっかかりも遅いのかな。。。 ぶつぶついってないでしっかり再開します。

        • マカロンさん、このコロナ禍でのアパート探しは本当に大変そうですね……。引越し先が国外というのも、部屋探しの難しさに拍車がかかって
          このブログにも書いたことがあるのですが、過去にドイツ国内を移動したさいは、引越し先が遠くてアパートの内見申し込みをしてもすぐに見に行くことができなかったため、ひとまず荷物を引越し先のストレージサービスに入れ、自分たちの身を引越し先に置いて、そこからアパート探しをしたことがありました。イギリスへ引越してきたときも同じようにしました。これなら確実に自分たちで内見できたので良かったですよ。ご参考までに。
          お互い頑張って引越しを乗り切りましょう!

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