イギリスを出国するまで


 これは個人的な記録のためにイギリスを出国する数日前からのことを書き出したものです。ダラダラと長いです。


 引越しの荷物を送ったあと、私がまず最初にしたことは、航空券を押さえることでした。ドイツへ飛ぶなら航空会社はルフトハンザが便利なので、初めて利用することにしました。押さえた飛行機は、27日の朝9時30分ヒースロー空港発、12時05分フランクフルト空港着のLH901便。夫がドイツへ先乗りしたときに使ったのと同じです。
 飛行機の予約ができたあとは、コロナテストを受けるための予約を入れました。現在は、出発の48時間以内(出発する場所によって時間が変わるようです。日本からだと72時間以内ですね)に受けたコロナテストで陰性であることを証明する書類がないと、そもそも飛行機に搭乗することができません。
 そして、イギリス国外に出る場合に必要な書類、Declaration for international travelを入力しました。ここで入力するのは、個人情報と行き先、国外へ行く理由などです。私がドイツへ行くのは先に住んでいる夫と合流するためだったので、ここにはmeet my husbandと書き込みました。
 出発前日はコロナテスト以外にも、押さえた飛行機のオンラインチェックイン(これは必ずしておかなければならず、事前にやっておくことが重要らしい)、インターネットのルーターをプロバイダに返却、部屋の掃除の仕上げをするなど、朝から晩までやることが目白押しでした。

 テストを受けて1時間半後に陰性であることが分かり、まずは第一段階をクリア。
 家に帰ってからすぐに、飛行機のオンラインチェックインに取り掛かりました。しかし、夫もそうだったのですが、ここで2時間くらい躓いてしまいました。その理由は、オンラインチェックインをする上で、自分が持っているビザを入力しなければならなかったのです。私たち日本人は、基本的にドイツへ入国するのにビザは必要ありません。しかし、これを入力しないことにはオンラインチェクインが完了しないシステムでした。プルダウンから日本を探そうにもリストにはなく、どうしたものかと考えた結果、イギリスのビザとその番号を入力してビザ入力を突破、これでようやくオンラインチェックインが完了しました。
 家から近い郵便局が16時までしか開いていないため、急いでルーターその他を梱包して郵便局へ向かいました。自転車があればよかったのですが、すでにドイツへ送ってしまっていたため、片道徒歩30分かけて郵便局へ持っていき、無事発送完了。このあとは掃除の仕上げのために、友人から掃除機を借りる約束をしていたので、急いで家に戻り、友人から掃除機を借り受けました。まだ残っていた掃除をし、最後に掃除機をかけ終わったのが夜の8時半で、9時には友人に掃除機を返しにいけました。
 友人は私の食事を心配してくれていて、出発当日に食べられるようにと、キンッパとおにぎりを用意してくれていました。これが泣きそうなほどうれしかったです。

 出発日当日、夫が出発したときと同じタクシー会社に予約を入れ、朝5時30分に来てもらうことになっていました。下記の記事に詳しく書いています。

 その前に鍵を返さなければならなかったので、早めに部屋を出て、同じ敷地内にある管理会社のポストへ鍵を入れ戻ったらタクシーがすでに来ていました。
 ロンドン・ヒースロー空港には6時50分ごろ到着。ルフトハンザ航空のカウンターへ向かうと、すでに何人かがカウンターで押し問答をしていました。列の入り口にいた航空会社職員に渡航理由を聞かれて、Join my husbandと答えるとその人は顔を曇らせて『その理由では渡航できないかもしれない。とりあえずスーパーバイザーに話してみて』と言われ、心臓が跳ね上がりました。実はこれ、事前にその可能性があることも否定できなかったんです。カウンターを案内されて行くと、気のよさそうな職員がとてもにこやかに対応してくれました。ここでまずパスポートとオンラインチェックイン済みの確認書、コロナの陰性証明、Declaration for international travelを見せました。そしていよいよ渡航理由を聞かれ、答えるのと同時に夫のドイツの住民登録書を見せたら、内容を入念にチェックしたあと、ボーディングパスを発行してくれました。こうして、第二段階をクリアして、ようやくイギリスを出国することができるようになりました。

 それまで不安と緊張からか、ほとんどお腹が空かずにいたのですが、出国できると安心したら猛烈にお腹が空いてきたので、友人の用意してくれたお弁当を食べました。美味しかった。下の写真はすでにキンッパを食べてしまったあとのものですが……。

 ちょっとだけでしたが、手荷物に忍ばせてあった編み物もやりました。

 待っている間、気持ちを和ませてくれたスズメたち。空港の中に住んでいるようでした。

 まだ最終段階のドイツ入国が残っていましたが、搭乗するまでの間だけは気持ちに少し余裕がありました。本当に本当に緊張するのはこれからです。
 
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4件のコメント

  • うわっ心臓に悪いですね。跳ね上がるって。。。でもそのあと猛烈におなかがすいてきて、お友達のキンパがおなかにしみましたね。いやーこういうお友達嬉しいですね。私、今の場所でこんなお友達いないので羨ましいです。近所で仲いい友達がいるってやっぱり大事だな。

    編み物は以前書かれていたカーディガンのBreckonですか?
    航空会社にもよるのでしょうが、以前フランスの編み物仲間の間で竹ならオッケーという話をきいたのですが、なんともアバウトで(苦笑)。yukaさんは今回どうだったのかなと思いまして。私も旅先でも編み物するのが夢ですー。

    ドイツの入国編も楽しみにしてます。

    • マカロンさん、コメントありがとうございます。
      ケンブリッジには一時的に滞在している大学関係者とその家族同士が交流できる場所があり、私が入っていたKnitting Groupもその一環でした。キンッパを作ってくれた友人とはそこで知り合えたのですが、これはラッキーだったと思います。以前ドイツに住んでいたときは、私も近所に友達がいませんでしたから、マカロンさんのお気持ちもよく分かりますよ。
      待ち時間に編んだのは、おっしゃる通りBreckonです。数段しか編めませんでしたが……。編み針は機内に持ち込みできると思いますよ。私は木製の輪針を持ち込んで止められたことはありません。ただ、もしかしたら金属製は没収される可能性はあるかもしれませんね。飛行機の話ではないのですが、以前在英日本大使館を訪ねたときに入り口で荷物のセキュリティチェックを受けたさい、待ち時間に靴下を編もうと持っていた金属製の輪針が引っ掛かり、大使館内へ持って入ることができなかったことがありました(帰りに返してもらえました)。金属製の針は危険であるという判断だったようです。編み針だと説明したのですが、私が持っていたのは2.5mm針で細かったのも、持ち込みできなかった原因かもしれません。

  • 編み物で友達ができるのが一番いいのですが。 今回引っ越す町の近郊で友達を探してる人をみつけたのでメールしてみたら返事がきました。これから手芸に興味を持っている人か聞いてみるのですが、編み物か縫物する人だったらいいなーと思ってます。しなくても時々あって日本語でおしゃべりできるだけでもだいぶ違いますしね。だんだん友達を作るのも難しくなりますね、年齢的に。

    編み棒の話、ありがとうございます。やはり金属製は難しそうですね。あとは細さか。。。私は結構3ミリくらいで編むことが多いので輪針の竹製だったらいいかな。予約前に問い合わせしてみようと思います、っていつ旅行にいけるんだかって感じですが。。。

    • マカロンさん、コメントありがとうございます。
      連絡された方とお友達になれるといいですね! 編み友または裁縫友となれるなら、なお良しですね。
      編み針の機内持ち込みは、金属製でなければ、3mmでも問題ないと思いますよ。私も一時期3mm針で靴下を編んでいたことがありましたが、止められたり没収されたことは一度もありません。でも、こういうのって、こちらでは対応した人によりますよね。なので、これなら絶対だ、と言い切れないのがなんとも歯痒いです。

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