『大好きな糸』という名の手芸店、Lieblingsfaden


 ゲッティンゲンに住むようになって、四か月が過ぎました。来たばかりのころは、ドイツはまだまだワクチン接種がうまく進んでいないコロナ禍真っ只中。お店へ行くには事前予約が必要で、気軽に立ち寄ることができませんでした。やがてワクチン接種が軌道に乗り始めると目に見えて10万人あたりの新規感染者数が減り、事前の予約は不要になりお店に立ち寄ることができるようになりました。そんなとき、初めて行った手芸店を気に入ったのですが、その後わりとすぐに閉店となってしまいました。こんな状況では仕方がないのかもしれませんが、でも、これには本当にガッカリ。家の近くにもう一軒毛糸屋さんがあるので、最近はそこによく足を運んでいました。このときのことを書いた記事は↓こちら。

 もうこの町には近所のそのお店だけしかないのかと思って、ここ二か月くらい過ごしていたのですが、先日町中にもう一軒、手芸店があることに気づきました。Googleマップで即座に店内の写真を確認したら、ここにも毛糸を置いてるではないですか! すぐにお店へと向かいました。

 そのお店は、Lieblingsfaden リープリングス・ファーデンという手芸店(Googleマップでこのお店を見ると、写真で毛糸があることを確認できます)です。店名を日本語にすると『大好きな糸』となるでしょうか。Googleマップでは、このお店は刺繍専門店となっていますが、実際には刺繍糸や毛糸のほか、生地なども置いている、こじんまりとした手芸店です。
 さっそく中に入ると店員さんがすぐに声をかけてくれて、ソックヤーンを探していると伝えると奥へ案内してくれました。そこにはL字型に高い棚が置かれていて、毛糸がたくさん並んでいました。表からじゃ分からないな、これは。

 そこで購入したものが写真下に並んでいる赤のツイードっぽい糸と、緑の糸です(ソストレーネ・グレーネの糸は、このお店のあとに立ち寄って購入しました)。Zitron ツィトロンというドイツのメーカーの糸で、Trekkingシリーズの4 ply(赤いツイード糸)と、Sport(緑の糸)です。Sportってなかなか手に入らないので(だいたいが4 plyで代用しちゃいます)、まさかこんな近くに売ってるなんて。やった! 残念ながら、毛糸の種類が豊富、とは言い難いですが、それでも単色のソックヤーンをここでも見つけることができたのは、とても良かったと思っています。選択肢は少しでも多い方が良い。

 ちなみに、このお店のレジ横には、“Omas Knöpfekiste”と書かれた大きなボウルが置いてありました(意味は『おばあちゃんのボタン箱』でいいと思います。どんなものかはGoogleマップのお店の写真で見られます)。中にはさまざまな種類のボタンがたっぷり入っていて、しかもすべて無料だと言われたので、会計中の短い時間に見つけたウールの生地を使ったかわいいくるみボタンを一つ、いただいてきました。


 
 さて、購入した毛糸ですが、もちろんこれらは(ソストレーネ・グレーネの糸も含め)、いずれ始めようと思っている52 Weeks of Socksプロジェクトに使うためのものです。このくつ下のパターン集については、こちら↓の記事をご覧ください。

 必要な編み針は買ったし、毛糸もちょっとずつ揃え始めたので、着々と次のプロジェクトの準備が整ってきています。
 あとはセーターのDriftwoodとノースリーブトップスのCowl Shellを完成させるだけ。がんばるぞー。
 
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6件のコメント

  • 編み物会は雨にも降られず無事に終了しました。途中二回ほど物乞いにお金くれと言われたのがあって断るのがめんどくさかったですが、久々の日本語のおしゃべりで編み物はちょこっとでしたが気分転換できました。

    毛糸屋さんの発見よかったですね、前に閉まってしまったのは残念でしたが、靴下プロジェクトにむけ、着々と毛糸も入手できていて、スタートもいい感じですね。
    おばあちゃんのボタン箱、いいアイディアですね。ボタンも温かみのあるものですね。どの作品につけることになるんでしょうか。

    ニットマルシェですが、そうですね、買っておいてもらってコロナ落ち着いた後日本に帰ったときに手にするのがいいでしょうね。あー早く手にしたい!

    あとハヤミズリングってご存知ですか?段数カウンターのブレスレットのようなものなんですが、自作しようと材料を買ってきました。小さいサイズのをとりあえず作ってみたのですが、カーディガン編みでも活用したいと思います。ちなみにyoutubeはこちらです。
    https://www.youtube.com/watch?v=xj8-i5FcreU

    • マカロンさん、コメントありがとうございます。
      物乞いにお金をせびられたことはさておき、編み物会が雨にも降られず無事終わって良かったですね!
      新しく発見したお店は、GoogleマップでWolleやGarn(ドイツ語で「ウール」と「毛糸」)で検索すると、いくつかお店の候補が出るのですが、そのなかにちゃんと出てるのに、なぜかまったく気づいていませんでした。レジ横のボタン箱は、一度じっくりと見てみたいものです。
      ハヤミズリングという呼び名は初めて知りましたが、段を数えるブレスレットのようなもの、という説明であれのことか!と分かりました。そういう呼び方があるんですね~。教えていただいたYouTubeの動画も拝見しました。どう使うのかが分からず、使い方の動画も見たのですが、いまいちよく分かりませんでした。自分には使いこなせそうにないのが残念。使い勝手はどんな感じなんでしょうか。よろしければ教えてください~。

  • yukaさん、着々とすすんでいますね。それにしても乗ってる状態という感じに手が早いですね(*´∀`)

    レジ箱のボタン、じっくりみたらさらに掘り出し物があるんでしょうね。こういうシステム、フランスでもやってくれないかなー。

    ハヤミズリング、十の位と一の位の二重ブレスレットにするパターンと一の位だけで10段になったら段数マーカーを使って補助するパターンがあるようなんですが、針に編む段数の数字の隣の部分をひっかけて編んでいき、その段が終わったら次の数字の隣の部分に針をひっかけなおして進めていくんです。文章で書くとわかりづらいかもです。。。
    数字と数字のビーズの間に丸カンなどを挟んでるタイプもあるんですが、私がみた人はスペースがあいてると針でかけなおすときストロークがあって時間のロスになるといってまして、私はとりあえず小さいタイプを作ってみました。でも針のサイズとしては今回の4,5㎜が大丈夫なくらいの余裕を持たせたのでカーディガン編みのとき活用できたらと思ってます。あと小さいので靴下編みにもいいみたいです。段数カウンターはカチカチするのを忘れがちで、私はいつも紙に段数を書いて編むごとに丸で囲んだりしてたんですが、これの方が間違いづらいかもしれないと思ってます。それで一応こちらに書いてみました。

    • マカロンさん、ハヤミズリングの詳しい使い方・解説、ありがとうございました。とてもよく分かりましたよ。ハヤミズリング一つだけで、段数が二桁になったらどうするんだろうと思っていたのですが、段数マーカーと併用すればいいのですね。
      私も段数カウンターを持っていて、一時期よく使っていたのですが、たしかに回すのを忘れちゃうんですよねー! メモリーシートを使っているときは終わった段数の数字に斜線を入れて数えていますが、使っていないときは、いちいち目を見ながら数えています。そっかあ、それをしないだけでも時間のロスがなくなりそうですよね。私も自分なりのハヤミズリングを作って使ってみようかしら。

  • ハヤミズリング、わかりましたか、私の説明で(ほっ)。写真とか貼り付けられたらいいんですけどねぇ。
    yukaさんのがどんな感じになるのか楽しみです。私は以前ボタンのお店で紹介したところで、数字ビーズを買ってきて作りました。数字が黒文字と金文字で金を選びました。
    作ったらぜひ記事にしてくださいね。

    • マカロンさんの説明で、どう使うのか問題なく理解できましたよ~。コメントには写真が張り付けられないようで、ご不便をおかけしてすみません。
      自分で作るには、まずはビーズを買ってこないといけませんね。近所で見つかるかなあ。ソストレーネ・グレーネかデパートで数字ビーズが売ってればいいのですが……。近々探しに行こうと思います。
      もちろん、作ったら記事にしようと思っていますよー。気長にお待ち下さい~。

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