スープ用野菜セット Suppengrün

これはスーパーのReweで購入したSuppengrün。野菜が紐やゴムなどで束にして売られていることもあります

 
 寒くなると買いたくなるものがあります。それはSuppengrün ズッペングリュン。スーパーやマルクトで、にんじん、根セロリ、ポロ葱、イタリアンパセリがゴムや紐で括られている、またはパックになったもので、だいたい€1前後で買うことができます。名前の通り、ドイツではこれでスープを作るのが定番で、日本のお味噌汁のようなもの、というのを聞いたことがあります(真実かどうかは定かではありません)。
 バラで買えば済むのに、なんでこんなふうに束で売っているのかと疑問に思うかもしれませんが、こちらでは根セロリがまんまる(しかも大きい!)で売っていることがほとんどで、一度で全部を使い切れたためしがありません。もしまるごと使ってしまうと、根セロリの香りの主張が強いスープになってしまうことでしょう(それはそれで美味しそうだけど)。だから、根セロリを適当な大きさ(「たったこれだけ!?」と思うくらい小さいことが多い)に切って、セット売りをしているのかな、と。あくまで、これは私の想像です。
 以前ドイツに住んでいたときにSuppengrünを買ってよく作っていたのですが、イギリスでもこの材料でスープをよく作っていました。しかし、ドイツのようなセット売りをしているはずもなく、全部の材料をバラバラで揃えていたため、先述のとおり、根セロリを一度に使い切ることができなかったんですけどね(根セロリは切った表面がすぐに変色してしまうので、使い切るのが結構大変だった)。

 調理は実に簡単。セットの根野菜はすべてさいの目切り、ポロ葱とイタリアンパセリはざく切りにして、お鍋でポロ葱以外を油で炒めてから材料がかぶるくらいの水とコンソメキューブを入れ、沸騰してきたところでポロ葱を加えて茹で、最後にイタリアンパセリを加えて塩・こしょうで味を整えれば出来上がり。実に香りの良いスープになります。我が家では、セット野菜だけでスープを作ることもありますが、ここにお肉類(鶏肉やひき肉で作った肉団子など)を入れたり、ほかの野菜を追加したりすることも多いです。また、我が家ではコンソメだけでなく、鶏ガラスープの素を使って中華風に仕上げることもあります。たぶんほかのご家庭でも似たような感じでしょう。

今回は白菜も加え、豚ひき肉で作った肉団子を入れた中華風にしてみました

 さて、本来であれば、イタリアンパセリがセットされているはずなのですが、私がスーパーで購入したセットはパセリの根っこ Petersilienwurzelが入っていました。初めての経験。イタリアンパセリがないなんて!と思っていたのですが、パッケージにはちゃんとSaisonbedingte Zugabe von Petersilienwurzel statt Blattpetersilie möglich.(「季節によってイタリアンパセリの代わりにパセリの根が入っていることがあります」とかそんな意味)って書いてあったよ……。

なんだー、イタリアンパセリじゃないのかー、と思ってガッカリしながらパセリの根を調理したら……とてもホクホクして美味しくてビックリ! 茹でる前はパセリの根の香りがきついように感じたのですが、茹でると不思議と根セロリの香りと調和して、とっても良い香りに。あまりにも美味しくて、夫と二人、もりもり食べてしまいました。
 美味しいスープが出来たし、パセリの根の使い方もなんとなく分かったし、やっぱりSuppengrünは最高。
 
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