三角形の袋Spitztüte シュピッツテューテ

ドイツでよく見かける三角形の紙袋Spitztüte シュピッツテューテ

 
 ドイツで生活をしていると気づかないのですが、ドイツ以外の国へ行って「ああ、あれはドイツ独特のものだったのかも」と気づくことがあります。その一つが、上の写真にある三角の形をした紙袋、Spitztüte シュピッツテューテです。
 場所にもよるので一概には言えませんが、私が知っている限りでは、とくに市場 Wochenmarktに来る青果店のほとんどは、このシュピッツテューテに入れてくれることがとても多いです。基本的には、市場に来る人たちは買い物袋(一度使ったシュピッツテューテを再利用する人もいる)や買い物かごなどを持参してくることがほとんどなので、言わないと紙袋に買ったものを入れてくれないのですが、バラ売りされている小さなもの(たとえば、マッシュルームや芽キャベツなど)を購入すると、お店の人は何も言わずにシュピッツテューテに入れてくれます。
 しかし、イギリスで生活していた範囲では、この三角形の紙袋を一度も見ることはありませんでした。ケンブリッジにある市場の青果店で用意されていたのは、四角い単純な作りの紙袋でしたし、ほかの場所でも三角の紙袋を見かけた覚えがありません。そのため、三角形の袋はドイツならではだったのか、と気づいたという訳です。

 この三角の袋は、中にものを入れたあとの口の閉じ方が独特です。テープの類いは一切使わず、ただ中へ折り込むだけなのです(これは何も三角袋に限ったことではなく、パン屋さんなど購入した商品を紙袋に入れてくるところでは、口を中へ折り込んで渡されることがほとんど)。私はこの折り方が大好きで、自分でもできるようになりたくて、折っている最中にはいつもじっと観察してしまいます。たまにとってもきれいにピシッと折り込んでくださる方がいるのですが、口が簡単には開かないその折りに惚れ惚れしています。

シュピッツテューテにものを入れたあとは、このように口を中に折り込んで閉じます。テープやシールを一切使っていませんが、しっかりと折られていればちょっとしたことで口が開くことはありません

 
 クリスマスマルクトでは、ローストしたナッツ類を砂糖やバターなどを使って甘くコーティングするお菓子屋さんが出店していることが多いのですが、そこで入れてくれる袋も、このシュピッツテューテが使用されています。先日ナッツを注文したら、シュピッツテューテに入った商品を渡され、とてもきれいに口が折り込まれているのを見て思わず目を輝かせてしまいました(上の写真)。でも、一度口を開けてしまうと、付いている折り目を利用して中へ折ってみても、うまく口が閉じられないんですよね~。不思議だ。
 
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2件のコメント

  • フランスでも、スーパーでもマルシェでもこのタイプは見かけません。一回だけ焼き栗売りの人が使ってる袋が三角でした。そのほかは四角いタイプばかりです。開いてしまうともう同じようにはできないってわかります。

    ローストしたナッツ類を砂糖やバターなどを使って甘くコーティングするお菓子

    大好物です。止まらなくなります。スーパーで手に入るので買ってこようと思います。

    • メロンパンさん、コメントありがとうございます。
      やっぱりフランスではあまり見かけませんよね!? 以前フランスへ行ったときに立ち寄ったマルシェでは、四角い紙袋しか目にしなかったような……と記憶を手繰り寄せていました。ドイツでも四角い袋がないわけではないのですが、本当に三角の袋が多いんですよね。とくにマルクトでよく使われています。
      私もこの甘くコーティングした特別なナッツ類が大好きです。これ、本当に食べる手を止められませんよね! クリスマスマルクトのお店では、店頭でローストとコーティングの実演をしているのですが、周辺はバターやお砂糖の甘くていい香りが漂っていて、つい足を止めてしまいます。

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