くつ下定規 Sockenlineal

くつ下を編むときに使えるくつ下用定規 Sockenlineal

 
 以前どこかのウェブサイトで、ステキなくつ下用の定規を使っている写真を見かけました。いまとなってはそれがどこだったのかが分からなくなってしまいましたが、くつ下を編むときに長さを測るためのこんな便利な小道具があることを、そのとき初めて知ったのでした。現在52 Weeks of Socksプロジェクトが進行中でもあるので、これから編むくつ下の数を考えたら、一つくらい持っててもいいかと思い購入し、それがやっと届きました~。
 くつ下定規は、英語ではSock ruler ソック・ルーラー、ドイツ語ではSockenlineal ゾッケンリネアルで検索すると、いくつかの商品がヒットすると思います。

 この定規は、履き口から編むCuff-Downを想定して作られているようで、その証拠に上の写真左端に「Fersenmitte かかとの中心」と書かれており、ここをかかとに差して長さを測るようになっています。たとえば、私の足はヨーロッパサイズで36です。以前編んだくつ下とかかとを合わせて測ってみたら、ちょうどGr. 36/37のところ(下の写真、赤い囲み)で足 Foot部分を編み終え、ここからつま先へ減らし目が始まる印となっていました(Gr.は「大きさ」を意味するGroß グロースの略)。また、つま先とちょうど同じくらいのところにも36/37と書かれていていますが(下の写真、青い囲み)、これはヨーロッパサイズの足の長さ(gesamt fusslänge 総足長)を示しています。私の足はどっちも定規通りでした。

影になって見えていませんが、かかとと定規を合わせて測っています。赤い囲みがかかとから足 Foot部分の長さなので、くつ下を編むときはこの数字に到達したらつま先への減らし目が始まります。青い囲みはかかとからつま先までの長さ、いわゆる足長です

 
 履き口から編むことを想定した定規とは言え、つま先から編んだ場合でも、つま先にこのFersenmitte側を差し込めば長さは測れるので、どちらの場合でも使えるだろうと思っています。今後、つま先から始めるくつ下を編むときに、使えるかどうかを確認しようと思います。

 この定規には針の太さが測れる穴があったり(2~5 mm)、裏側には糸の太さ4 ply、6 ply、8 plyで、サイズ別に目安となる一段の目数が書かれているので、これは便利。

 そのお店は購入した定規に名前を入れてくれるサービスがあったので利用しました。届いた定規には、ちゃんと私の名前が入っていました。毛糸で書かれたような、かわいい書体です。


 
 ただ、残念な点がいくつか。
 この定規は、薄い板を三枚重ねにしたベニヤ板で作られているのですが、表側の木の質が良いとは言えず、ヤスリをかけニスを塗るなりして毛羽立たないようにしなければ、毛糸に引っかかってしまいそうなのが気になりました。また、ベニヤの三枚重ねの中板が折れてて、かなり大きな空洞になっている部分があり、そこに一番がっかりしました……。定規の上部分なので、使うのには支障がなさそうな場所ですし、パテで埋めればなんとかなるとは思いますが……。ほかのお店ともだいぶ比較検討をしたのに、もう少し材質を見極めれば良かったなあ、と反省しています。そんなこともあって、特徴があるデザインなので探せばすぐに見つかるとは思いますが、どこで購入したのかは公表しないことにします。
 
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2件のコメント

  • 最初名前も入っていて、とっても素敵と思ったんですが、そんな落ちがあったとはザンネンです。
    それにしても私たちの母国の隣国製ですか?yukaさんのおっしゃるようにやすりとニスでなんとか仕上げたら毛糸も傷めなくてよさそうですね。手だって心配ですよ。

    • メロンパンさん、コメントありがとうございます。
      期待していた分、がっかり度が半端なかったですよね……。でも気を取り直すことにしました。すでにヤスリはかけましたし、空洞になってしまっているところも自分でなんとかして、ニスを塗って、ずっと使い続けられればいいな、と思っています。
      ドイツにあるお店から購入し、2~3日で届いたので、隣国製ではないかな。

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