これは『南蛮漬け』でしょう!という缶詰


 ドイツ在住者(もしくは以前在住者だった)のみなさんのブログを読んでいたいくつかに「ドイツには南蛮漬けがある」と書いてあってビックリしました。

 南蛮漬けは私の大好物の一つで、以前は(いまはなき)Realという大型スーパーには小さなイワシがたくさん入った冷凍パックが売っていたので(しかもドイツの魚にしては安くて€3もしなかった)、それを購入しては自分で作っていました。でも、好きだからこそ頻繁に食べたいのに作るのがかなり手間……というのはよくあること。Realの場所が遠くなるごとに徐々に作る回数が減り、ここ3~4年は一度も作っていませんでした。でも、もしこの缶詰が家の近くのスーパーにあるなら、好きなときに南蛮漬けが食べられるじゃないかと、ウキウキしながらさっそく近所のスーパーへ探しに行きました。普段はまったく気づいていなかった魚系缶詰売り場の下の方に、ほかの缶の2倍くらいは大きいだろう缶詰が目に入り、よーく見てみたら、Bratheringe in würziger Marinadeと書いてありました。この言葉の意味は「揚げたニシンの薬味マリネ漬け」(とかそんな意味)。間違いない、これだ! 即購入。

 缶を開けてみると、揚げたであろう大きめのニシンの身が二つ並んで入っていて、玉ねぎやパプリカのみじん切りとともにマリネされていました(開缶した写真を撮り忘れてしまいました……)。食べてみると、まごうことなき南蛮漬け! ニシンの南蛮漬けだったよ! 感激してしまいました。このとき、ほかの魚系の売り場を見ていたら、瓶詰めになった南蛮漬けも見つかったので、お酢に漬けた魚はポピュラーな食べ方なんでしょうね。「南蛮漬け」(リンク先:Wikipedia)を見てみたら、南蛮(ポルトガルやスペイン)から入ってきた食べ方らしいので、そりゃヨーロッパで広まっていてドイツにあっても不思議じゃない。ヨーロッパ(ポルトガルやスペイン)から日本に入ってきて、それを再びヨーロッパ(ドイツ)で見つけるっていうのが、なんだかちょっとおもしろい現象です。

 これで、簡単に「南蛮漬けが食べたい欲」が満たされるのかと思うと、うれしさしかない。缶詰や瓶詰めどちらも、さほどお値段も高くないので家計にもやさしい(メーカーによりけりですが、私が見たのはどちらもだいたい€2前後でした)。ただ、欲を言えば、ニシンではなくイワシかシャケで食べたいところですが……まあ、これらの魚はドイツでも比較的手に入れやすいので、食べたくなったら自分で作ればいいか。
 
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4件のコメント

  • あら、これは珍しいですね。にしんの缶詰はフランスにもあるかな。探してみます。揚げてあるものが缶に入ってるとは驚きでした。こちらではいわしかサバかツナ、サーモンばかりです。さばの味噌煮缶詰懐かしい今日この頃。

    • メロンパンさん、コメントありがとうございます。
      開けたときに、揚げてあるニシンが南蛮酢に漬かっていて、本当にびっくりしました。味は完全に南蛮漬けでしたし。
      おっしゃっているのは、イワシやサバ、サーモンなどの南蛮漬けなんでしょうか。ドイツにももしかしたらあるのかしら。今度またいろいろと時間をかけてスーパーを周ってみたいと思います。
      食に関しては、日本のに近いものがある・ないの楽しい探索は、こちらにいる限り、これからもずーっと続いていくことでしょう~。

  • あ、すみません。わかりづらかったですね。ツナなどの羅列したものは普通の缶詰です。揚げたタイプのものはないですね。スーパー見てみましたがやはりありませんでした。
    どこか違う国にスーパー巡りしにいきたいです。

    • いえいえ、私の読み違いでした。失礼しました。
      その後ほかの魚で南蛮漬けがあるか見てみたのですが、ニシンしか見つかりませんでした。ほかの魚で食べたいときは、やっぱり自分で作るしかないですね。残念。
      私も、私も! 違う国のスーパーをめぐりたいです。フランスのスーパーも見るのが大好きです~!

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