ドイツでマヨネーズを買うならThomyかHellmann’sがおすすめ
『目玉焼きにかけるのは、マヨネーズが至高』と思っているほど、目玉焼きにマヨネーズを掛けて食べるのは私の大鉄板で、大好きな食べ方です(卵に卵……とか言わないで)。我が家では、夫があまりマヨネーズが好きではないので、私が目玉焼きに使う以外は、ほとんど使うことがありません。私しか使うことがないからこそ、自分の好きなマヨネーズを使いたい。そして、マヨネーズがない、ということは、目玉焼きが食べられないと等しいほどです。
ドイツに来たばかりだったころ、マヨネーズがなくて困っていたことがありました。日本の不動の王様「キューピーのマヨネーズ」を売っているお店が住んでいた町にはなく、デュッセルドルフにあるアジアスーパーへ行けば買うことはできたのですが、ちょっと買う気になれないほどとても高かったのです。
もちろんドイツにマヨネーズがないわけではありません。当時、近所のスーパーにはアメリカ系とヨーロッパ系のメーカーが出しているマヨネーズが置いてありました。アメリカ系のマヨネーズは、大昔、まだ私が高校生くらいだったころから日本でもよく見かけるようになった商品で、いまでも輸入品を扱っているお店に並んでいると思います。その見覚えのあるラベルがあったものだから、一番最初に購入しました。ただ、食べるときに、キューピーのような酸味の効いたマヨネーズを想像していたのがいけなかったのか、想像以上に甘くてまったく美味しいと思えず、大失敗をしてしまいました。
次に購入したのは、ヨーロッパ系のマヨネーズ、Thomy トミーが出している、卵の絵が描かれているDelikatess Mayonnaise。Thomyはネスレグループのブランドの一つで、スイスを拠点としている会社です。見た目はトロッとしている質感ですが、味はそれに近くて美味しかったので、以後、ドイツにいたときはずーっとThomyを買っていました。
その後、イギリスに引越して驚いたのは、普通のイギリス系スーパーでキューピーのマヨネーズが棚に並んでいたことです。しかし、やっぱりお値段はかなり高い。イギリスでもキューピー以外のマヨネーズを探すことにしました。
住んでいた近所のスーパーにあったのは、Hellmann’s ヘルマンズのReal Mayonnaiseでした。ここは、もともとはアメリカのメーカーでしたが、いまはユニリーバが所有しているブランドです。やはり卵の絵が描かれているものを購入し使ってみたら、もったりしてしっかり目の質感が印象的なマヨネーズで、それがとても美味しかったので、以降イギリスではHellmann’sを使っていました。
そして再びドイツに戻ってきて、現在のマヨネーズはというと、近所のスーパーにはThomyとHellmann’sのどちらも扱いがあり、交互に買うことができる贅沢を味わっています。もう最近はキューピーを欲することもなく、普通のスーパーで買いやすくて美味しいこの二つのうちのどちらかを購入しています。でもたぶん、一番美味しいのはキューピーなんだろうなあ。もう何年も口にしていません。
ちなみに、日本ではチューブに入ったマヨネーズが一般的だと思いますが、こちらでは瓶詰めもたくさん売っていて、使い勝手の良さから、我が家はいつも瓶詰めを買っています。
ドイツでマヨネーズを買うなら、ThomyのDelikatess Mayonnaise(トロっと柔らかめ)か、Hellmann’sのReal Mayonnaise(もったりめ)がおすすめです。