ゲッティンゲンで最古の建物Holbornsches Haus

ゲッティンゲンのRote Str. 34に位置するHolbornsches Haus(ホルボーンの家)です。18世紀からここを所有していたホルボーン家が20世紀に入ってすぐにゲッティンゲン市へ寄贈しているため、最後の持ち主だったホルボーンの名前が付いているようです

 
 ゲッティンゲンに住み始めてから、ゲッティンゲンにまつわるさまざまなものを紹介するInstagramのアカウント@meingoettingenをフォローしています。町について知らなかったことを知ることができる、お気に入りのアカウントの一つです。

 そのアカウントで紹介されていたのが『ゲッティンゲンで最古の建物』でした。ゲッティンゲンの町中には、1266年に建造されたと言われている建物がいまでも残っています。1266年と言えば、日本だと鎌倉時代真っ只中。そんなころに建てられたのが、Rote Straße 34にあるHolbornsches Haus ホルボーンシェス・ハウス(ホルボーンの家)です。町並みにあまりにも自然に溶け込んでいるため、これは言われなきゃ分からない。知らなければただ通り過ぎてしまいます(実際に私も、このことを知らなかったときは素通りしてた)。ゲッティンゲンには、見てすぐに古いと分かる建物もたくさん残っていますが、まさかこれがそんなに古い建物だとは、見た目だけでは分かりません。


 
 この建物、何も1266年に建てたと記録があるわけではなく、内部に残されている天井の梁から年輪で年代を測定する方法で、おそらくこの年に建築されたのだろうと推定されているようです。旧市庁舎 Altes Rathausが1270年から建築が始まっているらしいく、こちらも相当古いですが、それよりもさらに古い建物だということです。
 内部は何度も増築・改築を重ねているようですが、外見は少なくとも20世紀初頭からはほとんど変わってないません。下記のページでは、1905年に撮影されたHolbornsches Hausの写真を見ることができますが、現在とほとんど同じです。


 
 時代時代で持ち主が変わりつつも、かなり裕福もしくは地位の高い人が所有し続け、最後は1789年からこの建物を所有していたHolborn家によって、1905年にゲッティンゲン市に寄贈されました。現在この建物を管理しているのは市で(所有しているのはGöttinger milde Stiftungという財団)、文化財としての保護下にありますが、イベントスペースとして貸し出しをしているんだそうです。ぜひ中に入ってみたいものです。

Holbornsches Hausを中庭側から見た写真

 
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