12/02/2023
ゲッティンゲンで最古の建物Holbornsches Haus

ゲッティンゲンに住み始めてから、ゲッティンゲンにまつわるさまざまなものを紹介するInstagramのアカウント@meingoettingenをフォローしています。町について知らなかったことを知ることができる、お気に入りのアカウントの一つです。
そのアカウントで紹介されていたのが『ゲッティンゲンで最古の建物』でした。ゲッティンゲンの町中には、1266年に建造されたと言われている建物がいまでも残っています。1266年と言えば、日本だと鎌倉時代真っ只中。そんなころに建てられたのが、Rote Straße 34にあるHolbornsches Haus ホルボーンシェス・ハウス(ホルボーンの家)です。町並みにあまりにも自然に溶け込んでいるため、これは言われなきゃ分からない。知らなければただ通り過ぎてしまいます(実際に私も、このことを知らなかったときは素通りしてた)。ゲッティンゲンには、見てすぐに古いと分かる建物もたくさん残っていますが、まさかこれがそんなに古い建物だとは、見た目だけでは分かりません。
Tagen in Göttingen

Holbornsches Haus | Tagen in Göttingen
In der Roten Straße 34, unmittelbar im Zentrum Göttingens, befindet sich das Holbornsche Haus, eines der bedeutendsten Baudenkmäler der Stadt. Mit dem Foyer und dem Sitzungsraum stehen zwei Räume für…
この建物、何も1266年に建てたと記録があるわけではなく、内部に残されている天井の梁から年輪で年代を測定する方法で、おそらくこの年に建築されたのだろうと推定されているようです。旧市庁舎 Altes Rathausが1270年から建築が始まっているらしいく、こちらも相当古いですが、それよりもさらに古い建物だということです。
内部は何度も増築・改築を重ねているようですが、外見は少なくとも20世紀初頭からはほとんど変わってないません。下記のページでは、1905年に撮影されたHolbornsches Hausの写真を見ることができますが、現在とほとんど同じです。
時代時代で持ち主が変わりつつも、かなり裕福もしくは地位の高い人が所有し続け、最後は1789年からこの建物を所有していたHolborn家によって、1905年にゲッティンゲン市に寄贈されました。現在この建物を管理しているのは市で(所有しているのはGöttinger milde Stiftungという財団)、文化財としての保護下にありますが、イベントスペースとして貸し出しをしているんだそうです。ぜひ中に入ってみたいものです。