5本針で編むときに、針の最初の目が緩まないようにするには


 普段5本針を使って輪を編むことがないからか、今回初めてくつ下編みに5本針を使うことで、マジックループで編んでいるときにはなかったいくつかの問題にぶつかりました。一つは先日の投稿にも書いた、輪針のときの要領で編んだ針をパッと放してしまって針を床に落としてしまうことです。

でもこれは編んでいるうちに、そうしないように気をつけていくことで慣れ、いまはもう針を床に落とすことはなくなりました。

 しかし『各針の最初の目がどうやっても緩んでしまう』こと、これだけはなかなか解決できずにいました。かかとが編み終わっていまは足部分を編んでいますが、足裏がメリヤスになったことで(足裏は目が2本の針にかかっている)、このことが大きな問題へと膨れ上がってしまったのです。

 マジックループで編むときは、針の最初の目が緩むというよりは、針を替えるところで目と目の渡り糸がたわむことがあります。これについては、針の最初の目を編むときに糸を少しきゅっと引っ張るだけで解決することができます。今回、輪針ではなく5本針を使っているため、道具は違えどやることは同じ、とばかりに針の最初の目を編むときに糸を強めに引っ張って編んでいました。しかし、針を替えるところの目と目の渡り糸はたわんだりしませんでしたが、針の最初の表目だけが幅広になってしまって、ここで針を変えたことが丸わかりなほど、ひどい見た目となっていました(どうひどかったのかは、この記事の一番最後の写真で分かります)。

 編み始めてからかかとが編み上がるまでは、下記の写真のように、最後に編んだ針の上から次の針の目を編んでいました。

 この状態で最初の目を編んで、目が緩まないように糸を強く引っ張ると、右針にかかっている目がI字になってしまいます。

 実はこれが、最初の目を緩ませている原因だということに気づいたのです。この目の緩みをどうにかしたくていろいろと調べていたら、針の位置次第でこれを簡単に解決できる方法が分かりました。それは、最後に編んだ針の下から次の針の目を編むことです。

 編み終えた針は、次の針の下になるようにしておきます。


 
 新しい針は編み終えた針の下から最初の目に通し、表目を編みます。


 
 ここで糸を強めに引っ張っても、新しい針が干渉しているため目がI字にならず、ちょうど良い具合となります。


 
 これを続けていったら、緩い目がなくなって編み地がキレイになりました。
 下の写真は、改善前(下)と、改善後(上)です。改善前は目が緩くて形も悪く本当にひどい目ばかりが並んでいますが、改善後はかなりマシな見た目になっていると思います。


 
 ちなみに、針の最初の目が裏目の場合は上記とは逆で、最後に編んだ針の上から編めば目が緩まないみたいです。

 こんなことは、普段5本針で編む人にとっては常識だったかもしれませんが、私にとっては5本針で編まないと気づかないことでした。無事解決して良かった!
 
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