Laine Publishingが刊行する“52 Weeks of Socks Vol. II”(電子版)を購入しました。そしてレビュー


 このブログで宣言していたとおり、52 Weeks of Socks Vol. II (Digital Download, Laine Publishing Oy, 2023) を発売日の昨日2023年3月31日に購入しました~。今日はエイプリールフールの日ですが、嘘じゃありませんよ!

 本書発売前に、Laine Publishingのサイト内で発表されたPattern Previewsは見ていましたが、本(というかタブレットだけど……)で改めて見てみると、どれもステキ! 最初に出版された“52 Weeks of Socks”に比べると、難易度の高そうなパターンばかりで、本当に自分に編めるのだろうかという不安も。でも、どれも「どんなに難しくたって編んでみたい!」という気持ちにさせてくれる魅力的なデザインばかりなので、いまは素晴らしいこのくつ下たちを眺めて、エンジンをかけているところです。
 Ravelryにも、本書に掲載されている全52作品のパターンが単品で買えるようになっていました。

 個人的に残念だったのは、表紙や本文の書体など、デザインが前作から引き継がれなかったことです。とくに、Arialっぽいサンセリフ書体をドーンとあしらった表紙……。Arial系は好きな書体ですけど、どうせなら前作と揃えてほしかったなあ。本文で使われているセリフ書体も、なんだか見づらい。数字によって位置が上下するので、アルファベットと高さが合わず数字ばかりが目に付いてしまい、それが気になっちゃう。
 とはいえ、前作とのデザインの違いを肯定的にとらえるなら、本書は前作とは違ったコンセプトがあって、続きものでありながら、(本が)別作品だ、ということかもしれませんよね。これ以上は否定的なことはもう言いませんが、でも前のデザインの方が圧倒的に好きでした。

 装丁や書体についてはこれくらいにして、中を見ていこうと思います。
 本書のまえがきは、思わず頷いてしまうことが多く書かれていました。とくに下記の文章は共感!

They are timeless, they never go out of fashion, and they make great gifts.
引用元: “To Our Readers,” Laine Team, 52 Weeks of Socks Vol. II, p.7

(「時代に関係ないし、廃れることがないし、贈り物に最適」とかそんな意味)

 くつ下ってすぐ編めるし、プレゼントにちょうど良いと普段から思っていたので、それを肯定してもらえたような気持ちになってうれしかったです。

 電子版ならではですが、目次で作品名をタップすると、該当作品のページへジャンプすることができるようになっていて、これはなかなか便利。あとは最後のページに“Knitting Direction Index”が設けられていて、これはどの作品がCuff-DownかToe-Upか、はたまたOther(その他)かが分かる一覧になっています。個人的には、どちらから編み始めるかでどの作品を編むかを考えることがなかったので、この一覧は意外だったのですが、まえがき(To Our Readersのこと)にもこのことに触れているので、私以外には重要な要素なのかもしれませんね(ただし、この一覧では作品名をタップしても該当作品のページにジャンプする機能は付いてませんでした。その機能も入れた方がよかったのでは?)。ちなみに、Cuff-Down Socksは30作品、Toe-Up Socksは17作品、Othersは5作品となっています。Otherって何!?と思いますが、Alegríaとほか5作品はかかとから編み始めるんです。

◎Alegría

 では、掲載されている作品について見ていきます。

 前作との違いは、サイズ展開です。前作は2サイズだったのに対し、今回は3サイズに増えていいます。これによって、より足に合うくつ下が編めるようになったのはすごく良いと思います。これまで編んできた52 Weeks~以外のほかのくつ下のパターンを見ても、だいたいどれも少なくともS、M、Lの三つが用意されていますし、サイズ展開が増えたのは自然な流れだったのではないかと思います。

 今回は前作に比べると、非常に複数の色を使った作品が多いですね。数えてみたら、2色を使ったものが18作品、3色が10作品、4色・6色・7色(!)がそれぞれ1作品ずつの合計31作品。52作品のうち、半分以上が2色以上を使った作品で占められていることになります。難しそうに見えるのは、これが理由の一つでもあります。驚いたのは7色も使うくつ下Pinwheel。模様と色の組み合わせに目がいっていたこともあって、色数がそんなに多いことに気づいていませんでした。

◎Pinwheel


 
 前回は1作品しかなかったSlippers(くるぶしまでの部屋履きくつ下)が、本書には3作品も掲載されているがめちゃくちゃうれしい~! 前作でElve Slippersを編んだときにSlippersに魅せられていたので、どれもいまから編むのがめちゃくちゃ楽しみです。

◎Hilda

◎Ofidi

◎Spadok


 
 今回も作品タイトルと針と糸の太さ、何色を使うか(←New!)を一覧にしました。こうしておくと、いちいち本を開かずともパッと見られるからです。

 ほとんどの作品は4 ply糸かSport糸(5 ply)だと分かったので、糸選びはそんなに難しくなさそうで一安心。なかには2 ply糸やDK糸(8 ply)を使う作品もありますが少数です。一つだけDK・4 ply・2 plyの3本を引き揃えて編むくつ下The Weaver’s Socksもあります。

◎The Weaver’s Socks


 
 前述のとおり、ほとんどの作品が4 ply糸またはSport糸(5 ply)なので、使用する針も2,50mmや2,25mmが多いです。とくに目立つのは2,25mm。これをメインで使うのは18作品くらいあります。2,50mmメインだと14作品くらいなので、それ以上に多いことが分かります。前作は2,50mm針で編むものが多いので、使用針が細くなっている傾向が気になります。
 
 問題はいつから編み始めるかですが……ひとまず現在進行中の“52 Weeks of Socks”を編むプロジェクトをしつつ、近々Slippersのうちのどれかを編んでみたいなあ、と思っています。早く編みたい~!
 
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