初めてシュトロイゼルクーヘンを焼いてみた
ドイツで初めて目にしたケーキは、日本にいたときには売られているのを見たことがなかったものばかりでした。その一つが、そのときどきの旬の果物を使い、表面にシュトロイゼル Streuselと呼ばれる粒状のクッキーのようなものが散らされたシュトロイゼルクーヘン Streuselkuchen(シュトロイゼルのケーキ)でした。
ドイツのケーキは、日本でよく売られているようなフランスやベルギーなどのケーキに近いものとは趣きが違う、素朴で、ある種独特なものが多いです。市販品でも手作り感が漂うというか(もちろん、ケーキ専門店にはそうでないケーキもたくさん売られています!)。以前買ったいちごとルバーブの冷凍シュトロイゼルクーヘンもそんな感じでしたし、とくにパン屋さんで販売されているケーキは、そうであることが多いように思います。これらのケーキが実にドイツらしくて、私は大好きです。
不思議なことに、シュトロイゼルクーヘンを自分で作ろうと思ったことはなく、何年か前に日本に住む友人がドイツ在住歴が長かった方に教えてもらって焼いたというさくらんぼのシュトロイゼルクーヘンの写真を見せてくれて、そのとき初めて『そうか、手作りしようと思えばできるんだった』と思うに至ったくらいでした。でもなかなか作るチャンスがなかったんですよね。
ゲッティンゲンに住むようになって、Cron & LanzのButterstreuselにハマってしまい(めちゃくちゃ美味しくて、市販品のバタークッキーじゃ満足できなくなってしまいました……)、自分の中でにわかにシュトロイゼルブームがやってきました。
で、昨日、初めて自分で作ってみることにしたのです。本当はこのButterstreuselを作れるようになりたかったのですが、まずはシュトロイゼルクーヘンに挑戦してみることにしました。
上の写真が試しに作ってみた、ものすごく簡単にできるりんごのスライスを使ったシュトロイゼルクーヘンです。突然思いつきで作りはじめたので、選んだレシピはごくごく簡単に作れて材料も少なくて済むものなので、正統派なものではありません。また、本来は26cmのケーキ型と500gもの小麦粉を使って焼くレシピだったのを、我が家用に量を少なくして(材料を5分の1に減らした)作っているため、いわば試作品のようなものです。いろいろと失敗しちゃっているので改良が必要ですが、初めてにしてはまあまあだったかな、と思っています。今度は本格的なシュトロイゼルクーヘンに挑戦してみたいです。