身ごろの差し色はこうなりました ~Summer


 コットン糸で編んでいる、夏用のトップスSummer。身ごろの輪編みが始まりましたが、茶一色ではちょっと暗すぎるのではないかと思い、差し色を入れることにしたと書きました。


 以前編んだものをほどいて、その糸(4 ply、コットン)を再利用しようと、ANKESTRiCK アンケシュトリックさんの夏用トップスSummerを編むことにしました。パターンでは本来DK糸を使いますが、今回は4 ply糸を使って、欲しいサイズより一つ上のサイズを編んでみています。

 Summerのパターンは↓こちら(リンク先: Ravelry)。


 当初は2色のつもりでしたが気が変わり、薄い緑、紺、黄土色の3色を入れることにしました。

 編んでいて、紺のコットン糸があることも思い出して引っ張り出してきたら、思いがけず好きな色の組み合わせであることに気づいたので、紺も足しちゃえ~!となりました。この組み合わせは、個人的定番。その理由は、昔フィンランドで購入したキッチン道具と関係があります。

 まだ日本に住んでいたころ、フィンランドの田舎で毎年夏に開かれている某音楽祭が目当てで一時期よく行っていました。開催地は、音楽関係で知られているところですが、観光地ではありません。音楽祭開催中は世界中から村の人口の何倍もの人が集まるのですが、その数に対応できる十分な宿泊施設がないのです。そのため、学校の寮が開放されるだけでなく、一般家庭が音楽祭の最中だけB&Bとなり(登録制らしいです)、出演者も観客も主催側で割り振られたところに宿泊するのです。私もそうやってその村の一般家庭にお世話になりました(音楽祭へ行くときはいつも同じご家庭にお世話になったので、いまではホストマザーと友達)。そこで使われていたプラスチック製の杓子(Ladle)が使い勝手が良くて気に入りました。どこで購入できるのか聞いたら、スーパーで買えるとのことだったので、さっそく買いに行き、そのとき手に入れたのが、薄い緑、紺、黄色の同じ形をしたサイズ違いの杓子だったのです。

下の黄色い杓子は、当時買ったもので唯一残っているものです。あとの二つは割れたり折れたりして壊れてしまいました。上の薄い緑の杓子は母へのおみやげに買ったものでしたが、母には使い勝手が良くなかったようで実家にしまわれていました。2022年の三年ぶりの一時帰国でこれを見つけ、ドイツへ持ってきていまは私が使っています

 
 これまでメーカーを気にしたことがなかったのですが、この記事を書くのに調べてみたら、フィンランドの会社Orthex Groupが出しているGastroMaxシリーズの一つだったみたいです。これを買った当時は、大きめのK-Marketで売られているのをよく見かけました。

Orthex: GastroMax – Ladle

このとき購入した三つは大のお気に入りとなり、ほぼ毎日食事の支度で使っていました。これらを毎日目にしていたからか、この3色が刷り込まれたのでしょう。それ以来定番の色の組み合わせとなったのです。以前、この杓子とまったく同じ色の毛糸を買い、モチーフ編みをつなげたブランケットを編んだこともあります(このブランケット、いまは手元にありません)。

 長い説明のわりに大した内容じゃなかった……。

 そんなわけで、薄い緑と紺と黄色は、記憶に刷り込まれた定番色ということです。たまたま持っていた糸がこの3色だったのは、偶然です。何も考えず購入した色ばかりでしたが、集めると自分の定番色だったとは、ビックリ。刷り込まれ方がすごいとしか言いようがない。今回は黄色が黄土色になりましたけどね。

 さて、大した段数でもないのに、全然進んでいないのは、何度も何度も編み直しをしたせいです。色の順番や編み始めが気に入らず、たぶん5~6回は差し色部分で編み直しをしたと思います。でも、それが終わって、ようやくメインカラーである茶の糸で再び編み始めたので、あとは順調に編んでいけると思います。さくさく編んじゃうぞー。
 
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