木製の針の良し悪し


 ようやく本腰を入れて編むことにしたセーターのJumper。これを編み始めたときは、ちょうど3,50 mm針を使うプロジェクトが二つ重なってしまい、当時は一組しか持っていませんでしたがJumperで使うために、KnitProの3,50 mm針をもう一組買い足しました。これが予想以上に良くって、自分の中で木製針の良さが再認識されました。

 私はKnit Picksの3,50~6,00 mmまで9サイズが揃っている、木製の付け替え輪針セットを持っています。見た目や色、使い勝手などは概ね満足しているのですが、このセットの中には編みづらいというか、編んでいてちょっと不快な針がいくつかあります。おそらく、針の仕上げに使われているだろうニスの塗りが甘くて、針先が妙にザラザラしているのです(そもそも木がボコボコしていることが後で分かりました)。それがよく使う針だったりするので、ずっと気になっていました。どんなふうにザラザラしているのか、3,50 mm針を写真に撮ってみました。分かりづらいかもしれませんが、上の針は先がきれいな放物線になっていませんし、どちらも光の当たり方が途切れ途切れになっているのが分かるでしょうか。まあ、でも買い直しをするほどのことでもない思って、それらを使い続けていたわけですが……。


 
 しかし、先日新しく買った3,50 mm針は、針先も滑らかでさわり心地も良く、編むのにまったくストレスがないんです(それが本来のハズなのに……)。むしろ、針同士がぶつかる「コツ」と鳴る音が快感になるほどです。針先がザラついていて編むときにちょっとだけ不快、でも編むには問題ないし、さほど気にすることじゃないと思っていましたが、それがないだけでこんなにも楽なのかと自分でも驚いてしまいました。

 金属製だとそんなことは起きないでしょうけど、木製だとどうしてもそういうことが起きてしまうのは仕方ないかもしれません。でも、セット9サイズのうち、3サイズがそれってどうなのか、と(もう1サイズもちょっと怪しいので、そうなるとセットのうちほぼ半分がダメってことじゃんね)。以後、KnitProの木製針を購入するさいは、店頭で商品を確かめながら、しかも針先がおかしくないかを必ず見るようにしています。Knit PicksやKnitProを何度か購入して分かったのですが、たまーにやっぱり針先がガタガタしている商品があるんですよね(検品の意味とは……)。

 とはいえ、やはり木製特有の手触りの柔らかさにはかえがたいものがあるので、木製針を購入することをやめることはないでしょう。こういうことがあっても、木製が大好きです。ただ、たまに先述のような質の良くない針が商品として流通しているため、やっぱり自衛するしかないですかね。
 
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