寒い冬でも、温かい飲み物を売る屋台で


 町の中心にある広場(Markt)にある旧市庁舎の地下には、Bullerjahn ブラーヤーンという名前のレストランが入っています。春から秋くらいまでは外にテーブルが出ているので、そこでビールを飲むのがとても気持ちよくて、毎年の恒例になっています。
 冬支度が始まるころになると、晴れる日が少なくなってくることもあって、外に出ていたテーブルはすべて片付けられてしまいます。でも、それも一瞬で、11月も下旬となればレストラン周辺一帯はクリスマスマルクト Weihnachtsmarktの準備が始まり、クリスマスマルクトが12月いっぱいまで開かれるので、常にレストラン前にはなにかがある状態です。ただ、クリスマスマルクトが終わると、あっという間に並んでいた屋台が片付けられてしまい何もなくなり、妙な静寂を感じる雰囲気となります。

 しかし、年が明けると、クリスマスマルクトの片付け忘れ?(失礼!)かと思えるような屋台ができていて、いったいあれは何なんだろう?と思っていたら……温かい飲み物を売っていることを知りました。毎年見ていたのにまだ一度も利用したことがなかったのですが、先日たまたま買い物の帰りに広場を通ったさい、初めて行ってみました。

 売られているものは、クリスマスマルクトの屋台と同じ、冬の温かい飲み物。迷わずアマレット入りグリューヴァイン Glühwein mit Amarettoを注文。このとき、屋台の下で飲むかどうかを聞かれたので、ここで飲むよと答えたら、プファンドなしで購入することができました。イベントの屋台では、カップのプファンドを含めた値段で売られるのが普通ですが、いまはイベント中なわけじゃないからかな。最初に通りかかったときは、一組のカップルが飲んでいるだけだったのが、帰りに通りかかったらたくさんの人で賑わっていて、私たちが飲みはじめてからも、続々と人が集まってきていました。そこだけクリスマスマルクト(というより、もうヴィンターマルクト Wintermarkt的な感じですかね)が再現されたかのようで、楽しかった~。ちなみに外のテーブルは、大きな樽でした。

 冬は寒くて外で飲むなんて……と思っていましたが、よく考えてみたらクリスマスマルクト開催中は外で飲みますよね。冬だから外はなしってわけじゃないことに、いまさらながら気づきました。まだ寒い春先でも、太陽の日差しが出てくると外にテーブルを置くカフェが多くなり、そこでお茶をしている人たちが一気に増えるので、そろそろ春か……と季節を感じるまでになりました(笑)。そしてそれを見るたびに、多くのドイツ人は冬だろうが寒かろうが、外で飲んだり食べたりするのが好きな人たちだなあ、と思うのでした。
 
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