ドイツ語覚書 “Kommen Sie zurecht?”


 これは、私のドイツ語の不勉強さをさらけ出す話しです。

 ドイツでは、お店で商品を見ていると、店員さんから挨拶のあとKann ich Ihnen helfen?などと声をかけられることがあります。これは「何かお探しですか?」とほぼ同じ意味の「お手伝いしましょうか?」です。初歩のドイツ語本や会話集にも書かれている定番の質問ですし、たいがいはこう聞かれると思います。これじゃなければ、ちょっと違った言い方で聞かれますが、その文章はどれもだいたいhelfenやHilfeという単語がどこかで使われているので、答えるのも簡単です。

 しかし普段よく行くお店でたまにしか見かけないある店員さんだけはこう質問してきます。

Kommen Sie zurecht?

 初めて聞いたときはKommen Sie zu recht?だと思い、まったく意味が分からず困っていたら、Kann ich Ihnen helfen?と言い直してくれたので、それに答えて終わりました。ただ、その人だけは、毎回必ず同じ言い方で質問してくるので、あまりにも気になってしまい聞こえるがままに単語を入力して調べてみたら、そのとき初めてKommen Sie zurecht?と聞かれていることを知りました。

 このKommen Sie zurecht?はzurecht|kommen(英語のmanage)という分離動詞を使った文章で、「うまくやれますか?」とか「対処できますか?」という意味で、意訳すると「大丈夫ですか(何か手伝いましょうか)?」となります。この言い方もKann ich Ihnen helfen?ほどではないようですが、接客で使われる言い回しみたいです。

 こう聞かれたとき、もし大丈夫(問題ない)なら、以下のように答えます。

Ja, ich komme klar.
または
Ja, ich komme zurecht.

 頭の「Ja」を「Danke」に変えても大丈夫です。
 
 もし手助けが必要なときはGibt es …?やHaben Sie …など、探しているアイテムがそのお店にあるかどうかを尋ねて会話を続けていきます。
 
 先日お店へ行ったときに、たまたま上記の店員さんがいてまたKommen Sie zurecht?と聞かれました。「その質問の意味とどう答えたらいいのか調べたの!」と言ってから初めてJa, ich komme klar!と答えることができ、店員さんと笑顔を交わすことができました。


 
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