切手のようなものが印刷されていて、Antwortと書かれた封筒


 先日、夫宛に届いた郵便には、上の写真のような封筒が入っていました。これは、先方が夫からの返信が必要だったため、その返信用封筒だったのです。
 ……これって、切手いるの?

 その封筒には、右上には料金が書かれている謎の印刷、そして宛先の上にAntwort(返信)と書かれている……一体何だこれは?と思い調べてみたら、受取人が料金を支払う、いわゆる料金受取人払郵便になっている封筒だということが分かりました。

 まず、右上に印刷されているものですが、これはDeutsche Postが行っている料金受取人払郵便の手続きがされたことを示す切手代わりのようなもののようです。これをオンラインで行えるサービスについてPost online frankieren(リンク先:Deutsche Post)というページで説明されていましたので、リンクをはっておきます。なぜこれが分かったかというと、青字で印刷されているところにFR、その下にはRückantwortとあり、ここから判明しました。
 まず、ここにあるFRとは、ドイツ語のfrankieren フランキーレンという単語の略で、「郵便料金を前納する」「切手をはる」といった意味です。そして、Rückantwortは「返答」や「回答」という意味のほかに「料金先払い(支払済)返信」という意味があります。

 封筒に印字されているFR 22.11.22 0.85、改行してRÜCKANTWORTとは、「先方が2022年11月22日に郵便料金€0,85を前納している、料金支払済の返信(用封筒)」ということですね。つまり、こちらが切手を貼る必要がないことが分かります。

 そして、宛先の上に書かれたAntwort。「返事」とか「返信」といった意味の言葉です。

わざわざ手書きで書かれているということは、なるほど、右上に印刷された切手代わりのものだけで料金受取人払郵便になっている訳ではなさそうですね。おそらく切手代わりのものがあるだけでなく、送り先住所の上にAntwortと書かれていることも重要なのかもしれません。
 以前住んでいた町で、水道局に送り返さなければならないハガキを受け取ったことがありました。これも返信に切手が不要だったのですが、そのときの写真を見てみたら……たしかにAntwortって書いてあった! 

 ちなみに、上の写真にある囲み罫の中の言葉「Bitte freimachen, falls Marke zur Hand.」とは、『もし手元に切手があれば、切手を貼ってください』という意味です。これだと切手を貼らなければならないような気がしますが、これも切手を貼る必要はありません。上記のと同じく、料金受取人払郵便になっているものです。以前、まだドイツに住み始めて半年したころ、このハガキを受け取って切手を貼るのか貼らないのかが分からなくてドイツ語コースの先生に質問したことがありました。そのときの答えは「必ず貼る必要はない。貼っても貼らなくても良い」と言われ、結局どっちさ!?と混乱。その後、自分でいろいろと調べて、これは貼らなくていいヤツだと分かり、安心して投函した、なんてことがありました。こんな言い回しをするなんて、そこがドイツらしいってこと……なのか?
 
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