首周りで引き上げ目を使っていた理由 ~Ilaria Shirt


 今夏の着たくて編み始めたIlaria Shirtですが、針が2 mmから4 mmと普通?の針のサイズになったため、編みやすくなりました。しかも、針を変えてからはメリヤス編み。よしっ、どんどん編んでいこう。


 ドイツの毛糸メーカーLana Grossaが販売しているパターン単品ブックレットBeloved Knitsシリーズから、Ilaria Shirtという夏用セーターを編んでいます。ドイツ語で書かれたセーターのパターンを編むのは初めてです。

 ブックレットについてのレヴューは↓こちら。

 購入したのは紙版でしたが、デジタル版も販売されています。


 ところで、パターンでは本体編みは4 mmなのに、首周りを編むときはその半分のサイズの2 mm針が指定されていることに、始めはめちゃくちゃ驚いたと同時に不思議で仕方ありませんでした。これまでもゴム編み部分と本体部分とで0.5 mmがあったり、たまに1 mm差があったりはしましたが、2 mm差は初めての経験です。なんでこんなに差異があるんだろう?と疑問に思いつつ編み進めていました。

 そして針が2 mmから4 mmに変わり本体を編みだしてしばらくして、ようやく気づいたのです。

 2 mmで編んだ目は引き上げ目になっていて、目としては2段分の縦の長さがあります。これは、4 mm針で表目を編んだ目の縦の長さとほぼ同じ! つまり、ゴム編みを編んだときのように、明らかに違う編み方になったと分かるような差がないように見えるのです。これは、パターンに載っている写真や、デジタルパターンの販売ページの写真では気づきませんでした。こうすることによって、表目だけで本体が編まれているように見えるのが、おそらくIlaria Shirtのミソなのかな、と。

 編み地を拡大したのが下の写真です。
 よく見れば薄っすらとくぼんでいるところがあるので、ここで編み方が変わったんだと分かるのですが、ぱっと見は同じ編み方が続いているように見えます。なるほど、こういう意図があっての首周りの引き上げ目だったのか!と思わず膝を打ちました。

実は、なんでここは普通のゴム編みじゃないの?とか、かけ目を落とさないよう慎重に編んだり、増し目を編み地に馴染ませるのがちょっと大変だったりして、ああ面倒くさい!と思って編んでいましたが、ちゃんと意味があることだったと分かって納得。

 さて、メインカラーのままもう少し編んだら、コントラストカラーも使ってボーダー柄を編んでいきます。
 
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