天才数学者ガウスのお墓


 ゲッティンゲンは小さな町ですが、ゲッティンゲン大学(正式名称はGeorg-August-Universität Göttingen)は特に数学・物理分野では昔から世界的に有名です。これまでにも、ゲッティンゲン大学では数多くの有名な学者たちが教鞭を執っていますが、一般的によく知られている人だと、数学者であり物理学者であり天文学者でもあったヨハン・カール・フリードリッヒ・ガウス Johann Carl Friedrich Gauß(1777-1855)が一番有名でしょう。ガウスというと、7歳のときに1から100までを足したら5050になることをすぐに答えたことと、19歳のときにコンパスと定規だけで正十七角形がかけることを証明した、というこの二つのエピソードはあまりにも有名です。このほかにも、ガウスの名にちなんだ『ガウス』という単位もあるし、ガウスの名前を冠した定理やなんかもありますよね。ユーロ紙幣が導入される以前のドイツマルク紙幣には、ガウスが描かれていたこともありました。また、ゲッティンゲンには、お店の名前がGaußというパブがあったり、以前ブログにも何度か書いている、ガウスの銅像があったりします。この銅像はときどきビール瓶を持っているお茶目なヤツです。


 
 実は、今住んでいるアパートのすぐ近くに、ガウスのお墓(リンク先:Gottingen – Stadt, die Wissen schaft内)もあります。このことは、引越ししてきた当初から知っていたのですが、いままで一度も行ったことがないままでした。でも、先日ようやく行ってみることにしました。

 ガウスのお墓はAlbani-Friedhof(リンク先:Wikipedia)と呼ばれる墓所にあります。ここは、市壁の上を散歩しているときに見えていたところで、そのことにちょっとビックリ。というのも、そこは夏になるといつもいろんな人がピクニックをしたり遊んだりしているところだったからです。まさかそこが大きな墓所だったとは。昨日初めてAlbani-Friedhof内を歩きましたが、墓石を囲む小さな塀があるのはガウスのお墓くらいで、ほかは芝生のあちこちにお墓が点在していて、墓地というよりはただの広場というような感じ。実際にそこでサッカーをしていた親子がいたり、友人同士で集まってワイワイとおしゃべりしていたり、楽器の演奏をしていたりと、どちらかというと広場のなかに墓石が点在している、という印象を受けました。これまでドイツやイギリスで見た墓所は、日本のように区画に分かれていて、そこにお墓が作られているところだったのですが、Albani-Friedhofのようなところもあるんですね。


 
 ガウスは1815年にゲッティンゲン天文台 Sternwarte Göttingenの初代台長に就任し、亡くなる1855年までの40年間その地位を務めていました。なお、この天文台と前述の銅像は、ガウスのお墓のすぐ近くにあります。
 
にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です