ダウンロードしたパータンの管理
編み物のパターンは、本ではなく、もっぱらPDFをダウンロードしている、という方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。
現実的なことを言えば、ヨーロッパは日本に比べて本が高く、購入を迷うことが多々ありました(そして買わない)。欲しいと思っても、その本のなかで、編みたいと思えるパターンが一つくらいしか見つからなかったときは、躊躇に拍車がかかります。
そして知ったダウンロード販売。パターン一つから販売されていることがほとんどなのと、本に比べると安価なこともあって、無料パターンはもちろんのこと、有料パターンもいくつか購入をしてはダウンロードして、主にiPadのローカルとクラウドに保存していました。
ダウンロードしたパターンを電子だけで保存する不安
クラウドへ保存して、どの媒体からでもアクセスができるようにしておけばいいかと思い、以前はそうしていたのですが……一抹の不安を感じるようになりました。何か大きなヘマをしてしまったとか、そういった経験はまだありません。しかし、ダウンロード購入したサイトは完全に自分で管理できるわけではないので、購入したサイトが仕様変更をしたさいに不具合が起これば、購入したデータが全部消えてしまうことだって考えられるわけです。
以前、ダウンロードで購入したパターンの整理をしていたとき、数年前にあるサイトで購入したのに、その記録がまったく残っていないことに気づき、かなり焦ったことがありました。そこで購入したはずのパターンをダウンロードしようとしたときに、もう一度購入しなければならい状態だったのです。幸い、そのパターンはiPadのローカルに保存していたため、事なきを得ましたが、このことに気づかなければ、『どうせまたダウンロードできるし』と、ローカル整理のためパターンを削除してしまうところでした。
それがきっかけで、仕事でデータが飛んでしまい、大変な目にあったことを思い出し、バックアップ、つまりアナログでも保存しておくべき!と考えるようになりました。データはボタン一つで簡単に消えてしまうのですから、本当に恐ろしい。
アナログでも保存しよう ~紙に印刷してファイリング
前置きが長くなりました。
では、どのように保存しようか考えたとき、まずは印刷ですね。紙で保存します。
じゃあ、その紙をどうファイリングするかというと、ファイリング用クリアポケットに、パターンごとに収納してファイルすることにしました。
9月から始まる新学期に向けて販売されていた文具が、9月に入ってちょうど値引きを始めたこともあって、厚さ7cmほどの2穴ファイルと、200枚入りのクリアポケットを買いました。どちらも、スーパーSainsbury’sのオリジナルブランドHOMEのものです。
すでに印刷して保管しておいたパターンを、それぞれクリアポケットに入れます。パターンはこれで全部じゃないのですが、ひとまず印刷したものだけでファイルすることに。
そしてビシッとファイリング。
ファイルされているものが動かないよう、留め具で押さえているので、きっちりと収まっています。
押さえている留め具を外せば、リング内で自由にファイルを動かすことができるようになります。
この手の留め具付き厚手ファイルは、ドイツでも同じ仕組みのものを使っていました。ヨーロッパでは一般的なタイプなのでしょうか。正式な名称はよく分からないのですが、英語ではArch Fileと呼ばれているようです。
このLeitzのファイルは、ドイツでもよく見かけました。
バックアップがあることの安心感
なにはともあれ、これでちょっと安心です。
紙で保存することが完全なわけではありませんが、アナログでバックアップしていることに安心を覚えます。ちょっと神経質過ぎるかな、とも思うのですが、データがなくなってしまったときのために備えておくことは、悪いことではない、と考えるようにしています。
これらのことを思うと、良い紙に綺麗に印刷されて製本されている本(しかもプロの手による本文と表紙のデザイン)は、保存という意味では無敵かもしれませんね。
↓ 関連記事として、以前書いた、WYSとRowanのパターン本についてのリンクです。