ケンブリッジの町の風景(2021年3月2日)


 もう一週間ほど前になりますが、イギリス政府が、現在の厳しいロックダウンを徐々に緩和していく計画を発表しました。これに先立ち、3月8日から学校が再開することが決まっています。先の見えなかったロックダウンがいよいよ緩和されていくのかと思うと、ずっと暗かった日々に、細く明るい日差しが見えたような気持ちです。うれしい。
 イギリスはワクチン接種が始まってそろそろ3か月が経つころですが、第一回目のワクチン接種は大人(おそらく18歳以上?)の38.5%(約2100万人)が終わったとニュースで見ました。第二回目の接種となるとまだまだ少なく、現在は大人の1.5%(約81万人)が済んだ、とのことでした。私の周りでも、第一回目を済ませたという声がポツポツと聞こえてくるようになりました。自分はいったいいつになるのやら。
 
 さて、いつも飲んでいるお気に入りの紅茶が切れ、片栗粉(Potato Starch)が切れてしまったので、昨日(3月2日)は久しぶりにCity Centreへ行ってきました。いま住んでいる場所から外にでるのはえらく久しぶりです。外は曇天で少し寒かったですが(6度くらい?)、自転車で走るには快適でした。

 City Centreへ行く途中のこの道は、以前の日中なら道路の左右に目一杯の自動車が駐車していましたが、いまはさほど多くない上に、車通りもほとんどありませんでした。時間帯によるかもしれませんが。

 City CentreにあるMarket Squareは、昨年のロックダウン中でももう少し出店があったと思うのですが、昨日はいままで見たなかで一番お店が少なかったです。いつもの八百屋さん含め開いているお店は広場の外周にしかなく、一店舗ほどが広場の中でお店を出していたくらいで、広場を通り抜けることもできないようになっていました。テントだけが立っていてお店がないというのは、寂しいものです。

 Market Squareに面したところには、英語のテキストGrammar in Useシリーズでよく知られている、Cambridge University Pressの店舗があるのですが(2021年3月2日現在、一時的に閉店中)、ショーウィンドウにいろんな本が並ぶなか、この窓にはComposers in Contextというシリーズで、作曲家たちについて書かれた本が並んでいました。現在刊行されているのは、ストラヴィンスキー、マーラー、ブラームス、R. シュトラウス、モーツァルト、そしてビートルズ。ビートルズがこのシリーズにあるところがイギリスならでは、でしょうか。

 キングス・カレッジは一部工事中のようでした。思っていたよりも人がいて、ちょっと驚きました。

 Garret Hostel Bridgeから眺めた風景を写真におさめていたら、犬を散歩させていたご夫婦に「良い写真撮れた?」と声を掛けられました。「はい、こちらはとってもステキな風景ですよね」と私が答えると、「反対側はいま一時的な橋が掛けられちゃって、風景が台無しだ」とご主人が言うので、残念ですよね~と少しだけお話しをして別れました。
 以前、ドイツのある町で、カメラを持った友人と私が歩いていると、その日は見事な夕焼けだったのでそれをカメラに収めた友人に、「良い夕焼けの写真、撮れた?」と声をかけてきた人がいました。まるであのときみたいだったな、としばし感慨にふけりました。

 West Cambridgeに入ると、こんな看板が立っていました。まさかCovid-19のテストを受けられる会場がこんなに近くにあったとは。知らなかった。あとでテストについて調べてみよう。

 
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