『立つ鳥跡を濁さず』 ~退去前の掃除について


 引越しのさい、後始末として、退去する部屋を掃除するのはよくあることです。しかし、私は幸運?だったのか、いままで退去前の掃除をうるさく言われた経験がありませんでした。いまのアパートは、そんな私の生ぬるい掃除感覚に平手打ちしてきました。ものすごく掃除について細かく取り決めがあり、これを遂行する必要があるのです。そして、友人曰く『掃除の審査がものすごく厳しい』のだとか。髪の毛一本落ちているだけでも、掃除は業者によってやり直しになるのだとか。マジか。

 昔、私が一人暮らしをしていた部屋は、引越すことをアパートの管理会社へ伝えると『退去後に業者が入って清掃するので、掃除はしなくて大丈夫です』と言われ、軽く掃除をしただけOKでした。むしろ、床を拭いていたときに、退去に立ち会った管理会社の方に『やらなくていいですって』と止められたほどでした。ドイツで初めて住んだアパートも、うるさく言われることもなく(普通は、壁を真っ白に塗り直して出ていかなければならないところが多い)、軽く床拭きをした程度。2番めに住んだアパートは壁の塗り直しを言われたくらいで、最低限の掃除(ライムスケールを除去するなど)くらいしかしていませんでした。

 ところが、いまのアパートは住人が掃除するなら『徹底的にきれいに』しなければなりません。もちろん、管理会社が委託している業者にお願いして清掃してもらうこともできますが、もちろんお金はかかります。少しでも安く上げられればと、私たちは自分たちでやることにしました(『私たち』とは言っても、実際にやるのは『私だけ』なんですが)。いまの部屋は、家具・家電付きなので、出ていくときはこれらをピッカピカにしなければなりません。
 そして、一番上の写真は、その清掃の目安と、そこがきれいになっていなかったときにかかる清掃コストが書かれている表です。全5ページに渡って書かれています。

 キッチンは当然ライムスケールの除去、ゴミ・ホコリといったものがないこと、食洗機の中も徹底的にきれいにしていくこと、壁に飛んでいる水や油のはねが残っていないこと、冷蔵庫・冷凍庫は当然なかをピカピカにして、水分を残さないこと、オーブンもピカピカに、食器棚のなかもきれいにしておく……とこれだけのことをします。ほかの場所でも同様です。厳しさを物語っている気がしてなりません……。
 この表を読んでいて、掃除が大変そうだと頭を抱えてしまったのは、オーブンとバスルームでした。イギリス、とくにいまいるケンブリッジのあたりは、イギリスのなかでも水の硬度が強い地域のため、ちょっとでも水滴を放っておくと、あっという間にライムスケール(水垢)が出来てしまいます。そうならないよう、気をつけていたつもりが、やはりライムスケールがところどころに出来てしまっています。オーブンは、以前ナスを爆発させてしまったことがあり、そのときの汚れが落ちきれず少し残ってしまっているのです。

 さてどうしよう。考えても仕方がないので、とにかく掃除をしなければ。少しでも早くドイツへ行くためにも、荷物のピックアップを待っている間にやってしまわないと。
 ネットには、先人たちが有益な情報を残してくれています。毎日使うバスルームよりも、まずはもう使う必要がないオーブンから先に手を付けることにしました。
 次回は、オーブンの掃除について書いてみようと思います。
 
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ 
 

2件のコメント

  • yukaさん、これはきついですね。こんながっちがちに決まっているとは。しかも髪の毛が落ちていたら業者が掃除するの決定なんて、チェックのときも掃除のときもシャワーキャップでもかぶってやらないと無理なんじゃ?と思ってしまいました(想像すると笑えますね)。
    うちもベルギーのアパートを出るのは初めてなので、どうなりますやら。

    ドイツでの自主隔離なくなってよかったですね。すぐに動けるのはかなりの安心感をもたらしますよね。
    あともう少しがんばってください。私たちも今週土曜に見学者がくることになったので、片付け開始しました。今までの引っ越しで自分たちが住んでるところに来られることがなかったので、ちょいとストレスです。そのあとの除菌も含め。。。( ;∀;)

    • マカロンさん、コメントありがとうございます。
      友人が言っていたことが本当のところどうなのかは分かりませんが、どんなにきれいにしていってもお金は取られることになりそうなので、夫も無理しなくていいと言ってくれていますし、最低限の掃除はするとして、ほどほどにしたいと思います。髪の毛を落とさないためにシャワーキャップをする……良い考えかもしれません。そうなると、部屋にいる間はずっとシャワーキャップをすることになりそうですね(笑)。
      もう内見の方々がいらっしゃるんですね。私もドイツで2度住んでいる間に内見、という経験があります。次に住む方が早く決まるといいですね。引越しまでは落ち着かない日々が続くと思いますが、どうか無理なさいませんように。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です